ふつう学級の介助を考えるためのメモ (004)
13年前の私の原稿を分かりやすくまとめてくれた人がいる。
そのおかげで、自分が考えてきたことを客観的に見直すことができる。
当時、私が書きたかったのは、「子ども本人のための介助」ということだった。
◇
《「子ども本人のための介助」とは》
「先生と親の安心のための介助」
ではなく、
「子ども本人のための介助」こそ、「介助者の本来の役割」。
では、「子ども本人のための介助」とは、どんなもの???
◆
「子ども本人のための介助」とは
~子どもが困らないためだけでなく
子どもが苦労するためにこそ必要~
◆
介助者の本来の役割(子ども本人のための介助)とは
① 「障害」故に一人ではできないことを手伝い、援助するという役割
+
② 「障害」故に、保護されすぎたり、自主的に関わりが持ちにくいことや表現しづらいこと、声をあげづらいことのために、周りが気づかなかったり、本人が流されたりしてしまうことを「媒介」することで、6歳でも10歳でも、人生の苦労はちゃんと苦労するということを保障することこそ、「介助者の役割」
+
③ あえて「何もしない」という役割が求められることもある
※「介助員」がいるのに、「手を出さないという行動」を保つことで、「介助員の仕事」ではなく「周囲の人がふつうに手をかすこと」だということを、子どもたちに伝えることができる。
※あえて放っておくこと、子どもが「いつも誰かに見られてる」と感じない空白の時間、一人の時間を保障することの大切さを忘れない。
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