ふつう学級の介助を考えるためのメモ (003)
これは13年前に書いた「介助心得」。
久しぶりに思い出して、書き直そうと思ったができなかった。
これは、これで、いいかなと思う。
《学校のなかの介助心得 2004》
[1].まず第一に、目の前の障害をもつ子ども自身のために行動すること。
[2].子どもが、自分で感じるため、考えるため、そして自分の人生を自分の生き方で生きていけるように援助すること。
[3].子どもが苦労するため、悩むため、周りの子や先生ともちゃんとぶつかるため。通訳や仲介、媒介者としての役割が必要な場合も、「ぶつからないように、もめないようにすること」だけを目的に動かないこと。
[4].そのために、子どもの表現・行動を既成の倫理観だけで見ないこと。
[5].子どもの表現や行動の特徴をある程度知るため、親の話に耳を傾けること。ただし、家と学校では子どもの行動は違うということを忘れないこと。
親が話せるのは、家の中での様子や親から見える子どもの行動なので、初めての学校でのことは誰にもわからないということを覚えておくこと。自分自身が目の前の子どもと向き合って感じたことを大事にすること。
[6].担任とのコミュニケーションが大切なことは当然だが、担任の指示や配慮が子どもの権利を妨げることにならないかに気をつける役割を忘れないこと。
担任はクラス全体のことを考えるとき、ひとりの障害をもつ子どもの気持ちを見落とす可能性があることが多いと知っておくこと。
《介助に向かない人》
① 自分の善意を反省できない人。
② 当事者の気持ちより周囲の人たちの善意を優先してしまう人。
③ 子どもの屈辱や恥ずかしさ、照れくさいという感情を
察することができない人。
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