二つの「はじめに」を、並べて紹介します。
『わたしのものがたりよ!』教則本は、
わたしのオリジナル?です。
『わたしのからだよ』教則本は、
前回、紹介したジェニー・ハートロッシさんの本です。
☆ ☆ ☆ ☆
『わたしのものがたりよ!』教則本
(はじめに)
障害児排除が起きる状況では、子どもは、
学校の中で自分の居場所がないように感じています。
「勉強ができない」
「みんなみたいに100点がとれない」
「みんなみたいに、自由に歩いたり、走ったりできない」
「教室の移動もトイレも、誰かの手が必要。
「給食も一人では食べられない」
でも、そのこと自体が「問題」というよりも、
事柄は様々ですが、そのことで、
自分がみんなとは違う、みんなより劣っている、
みんなに迷惑をかけている、みんながめいわくだと思っていて、
自分がいない方がいいと感じている。
そんなふうに、子どもが「ひとり」にされている
前提状況がある場合、
それがなくて、ただ先生一人がその子どもを
「じゃま」だと思っているときよりも、
「特別支援・通級」を勧めやすくなります。
子どもを分けるためには、親の同意が必要です。
(特別支援教育を受けさせるためには、親の同意が必要です。)
ほとんどの先生は、最初はためらいがちに話を切り出します。
「低学年のうちは良かったのですが、
高学年になると勉強も難しくなって…、
ついていくのが難しいようで…、本人もつらそうですよね…」
そうして、先生は、子どもに、
「引け目」があるかどうかを、見極めます。
「できないことに恥ずかしさを感じているか」
「みんなのようにできることに、あこがれを感じているか」
親が、我が子のできなさを、「恥ずかしい」と感じているか、
人並みに「遠慮」するかどうか、
学校に逆らうような度胸があるかどうか。
そのことがはっきりしないと、
障害児排除は実行できないのです。
日々のテストの結果や、学校生活でうまくいかない場面に対する
子どもの反応をみて、障害児排除を続けるかどうかを、
先生と教育委員会は決めているのです。
(つづく)
☆ ☆ ☆ ☆
『わたしのからだよ!』教則本
(はじめに)
性的虐待が起きる状況では、子どもは加害者に対して
「肉体的・物理的」に一人です。
子どもが一人でない限り、
加害者は虐待を意図することはありません。
ほとんどの加害者は、最初は非常にためらいがちです。
子どもが自分にしたがうか、
だれにもしゃべらないかがはっきりしないと
実行できないのです。
最初の企てにたいする子どもの反応をみて、
虐待を続けるかどうかを加害者は決めているのです。
(つづく)
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やすハハ
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