名古屋のお母さんたちと話していて、気づいたこと。(その3)
《コメントの返信編》
no-miさん 丁寧なコメントありがとうございます。
こちらこそ、大切なことに気づかせてもらえることに感謝しています。今回の集まりでは、今までと違う気づきや感覚をたくさん頂きました。青野さんの受験直前の手術の話、no-miさんやonoさん、Hayasiさんと話した言葉もずっと残っています。
今回は、ゆーきくん(&まゆちゃん)に会うために名古屋に出かけたからかもしれません。学校や差別のこと以上に、子どもの命そのものを深く意識する日常を生活している親の思いに、私は支えられ続けてきたのだと、改めて思い返しています。
6歳で出会った優君が、この夏に34歳という若さで亡くなったことも、自分の中でまだ受け止めきれない気持ちもありました。
no-miさんが羨む「onoさんの才能」は私も大好きです。今回のゆうきくんのことも、初めて知ったのは、手術中にもらったメールでした。
「今朝9時からのオペはあと30分くらいで終わるみたいです…」。
時刻は22時33分でした。「かなり悪性度が高い…」という言葉に圧倒されました。
どう返信すればいいのか、焦りました。朝から12時間余り、どんな思いで過ごしたのか…、あと30分で手術が終わる…、それならすぐにも返信しなきゃと思いました。手術中の大変な時に伝えてくれたのだから、手術が終わるまでに言葉を届けなければと、なぜかそう思いました。
でも、こんな時、どんな言葉を返せばいいのか…、しかもメール…。
いま履歴を見ると、22時42分に返信しています。
たいした言葉は送れませんでした。でも、そのときに感じたのは、自分が癌になっていてよかったという思いでした。ブログで、自分の治療や娘への思いを言葉にしてきてよかったと思いました。
もし私が自分の癌のことを隠したり、娘に対しての不安に正直でなかったとしたら、そのメールを受け取ることはなかったかもしれないと思いました。
集会の翌日、ゆうきくんのお父さんから、(無事に治療を終えて、退院して、学校に復帰できたけれど)「オワッタキガシナイ…」という言葉を聞きました。
そのときも、やはり癌になってよかった、と感じました。私も手術と8か月の抗がん剤治療が終わってからの5年間、娘のことを考えるときはいつも「オワッタキガシナイ」を感じてきました。
この半年余りの不安とゆうきくんへの思いの深さを考えれば、治療が終わり退院したからといって、心が何もなかったかのように日常に戻れるはずもありません。それは入院中のゆうきくんと妹さんの言葉を伝えてくれたブログを読めば分かります。
それでも、なにか同じ縁や同じ思いでつながっていると感じられるものがあれば、どんなに考えても心配しても「ドウニモナラナイ」日々を、お互いに生き延びる支えになれるのかなと感じています。
今回、no-miさんと話す中で教えられたこともたくさんあります。すぐには言葉にできそうにないし、長くなりそうなので、少しずつ書いていこうと思います。
ただ、たぶんno-miさんが気づいていない、私の思いが二つある気がするので、先に書いておきます。
一つは、haruくんが養護学校からふつう学級に転校し、中3まで生活してきたこれまでのことへの、私のなかの敬意と感謝の気持ちがどれほど大きいかということ。
もう一つは、haruくんが高校を受験すること、両親がそれをふつうに目指すこと、への私の敬意と感謝の気持ち。
浪人生活が待っているかもしれないことも含め、彼が高校を目指す生き方がどれほど大変ですごいことであるかを、中学生の親であるいまの時点では予想できないだろうと思います。だから、その点に関しては私の方が、先に、ちゃんと、尊敬している気がします。
でも、8年前?の転校の時とは、もう私とno-miさんの立ち位置はたくさん逆転していると思います。あの時、私は川本さんに、「転校?」「できるよ!」と言っただけ、です。
実際に、この8年間、haruくんの思いを感じて、笑顔に応えるために、ちゃんと「無理をさせて」、ちゃんと「守り切ってきた」のは、ご両親と家族なのですから。私は子どもに「無理をさせること」も、自分が無理をすることも、そんなに悪いことだとは思っていません。
子どもには、無理をしてでも、やりたいこと、行きたいところ、会いたい友だちがいます。
親には、無理をしても、守りたいものがあります。
…うーん、どう書いてもうまく伝わる感じがしないので、またゆっくり書いてみます。
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nomi
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