ワニなつノート

「特別支援」か「普通学級」かの前に

《「子どもを分けること」は恐くないのだろうか》


「〈通級指導〉9万人超…公立小中」という記事があった。
「通級指導が必要な子どもは更に数万人いる」のだという。

ちなみに平成4年の通級人数は、12,259人。


また、国立特別支援教育研究所の統計では、
「自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する児童生徒数は、平成19年度以降、毎年、約6,000人ずつ増加」しているのだという。


障害児が、毎年6,000人ずつ増加!?


これって、特別支援教育は「バブル」だってことじゃないのかな。



ちなみに、私は大学で養護学校教諭1級の免許を取って、小学校の情緒障害児学級で1年、中学校の情緒障害児学級で13年、仕事をしたことがある。

そこで学ぶこともできるし、楽しいこともあるし、安心できる避難所であることもある。

でも、分けられてよかったと感じている子どもに、出会った覚えがない。
みんな、しゃかいに(せかいに)参加することを、求めていた。


けさ、ふと思ったのはこれだ。

みんな、「子どもを分けること」に、恐さはないのだろうか。


とめどなく「障害児」を増やし、分けていく人たちは、ひとりの子どもの人生に「おそれ」を感じることはないのだろうか。

たとえ一時でも、「分ける」ことがその子の人生にどういう意味を持たせるか、恐れを感じることはないのだろうか。

ここまでバブルが膨らんでくると、それが不思議におもえてくる。

コメント一覧

yo
そもそも「カルテ」という単語を使うところが、眉唾というか、うさん臭いというか、教育の自信のなさを自白していますよね。

エステとかが、「カルテ」って使いたがるのと同じで、
医者の使う言葉に頼って権威づければ、障害児の親を説得しやすいだろうと、いうことですよね。


でも、特別支援教育の最初から、「個別の支援計画」を導入して、着々と準備はしてきてたんですよね。
向こうは。ふつう学級でも「個別支援計画」を作りたがっていて、それを断る運動は少なかったし。

おれおれ詐欺が進化しているのと一緒で、だまされないためには対策が必要ですね。








岩ちゃん
さらに、新しい学習指導要領で「個別カルテ」の作成を
義務付ける動きが・・・
普通学級で過ごす子ども達に対しても「障害児」とされ
た子ども達の「個別カルテ」を作成し小中高と統一書式
で引き継いでいくという話。
一見、子ども達のことを願っての取り組みに見えるけ
ど、
教師や学校の思惑を外れる子ども達は、まさに「個別カ
ルテ」によって管理されていく。
「個別カルテ」が卒後破棄されることはなく、
その後の人生にも活用され、
地域で暮らしていても常に「障害児」は指導・管理の対
象にされてしまう。
「ともに生きる」という願いが、どんどん逆行する状
況。
しかし、それを望む親御さんたちもいて、それほどまで
に孤立化している状況に私自身の力量の無さを感じてい
ます。
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