《就学相談会・6月30日と7月7日》 F
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「私と一緒に、この子の声を聞いてくれる人はいますか」
それは、これまで6年間、「この子の声を聞いてきた、親の声を聞いてくれる人はいますか」でもあった。
生まれてから、いや生まれる前から表現されてきた、この子の声。
はじめは母親しか聞こえなかった声。
そして、いまは毎日、お友だちとやりとりしている声。
「いまここ」のその声を聞かなければ、「次」の声も聞こえない。
「まだ言葉にならない、この子の願いを、聞いてください」
「保育園のみんなと過ごしてきた日々の先にある一年生になることを、疑いなく、楽しみにしている、この子の声を、聞いてください」
この35年間、聞いてきた親の願いは、「この子の声を聞いてください」だった。