《一度も手にしたことがないのに、本当は「そうしてほしかった」もの》
「子どものかわいがっていた子犬が、子どもの目の前で車に轢かれる――。」
そのとき、私の身体と心は何を感じるだろう。
子どもの悲しみや痛み、恐れや怒りを、私はどう感じるだろう。
子犬を生き返らせることはできない。
私に何ができるだろう。
「すぐに、代わりの子犬を買いに行こう」と声をかけるだろうか?
いいえ、ここに踏みとどまる。
いること以外に何もできない、ここに踏みとどまる。
子どもがいる今この場所にいる。
ここから離れてはいけない。全身でそう感じる。
守るために必要なだけ確かに、でも捕まえられているとは感じないくらいゆるやかに。
お互いのいることを感じられる「何か」を手放さないために。
一度も手にしたことがなくても、本当は「そうしてほしかった」ものを、子どもは教えてくれる。
子どもの納得は、子ども自身の身体の中にある。
その時足りなかった「何か」は、子どもが教えてくれる。
その時うれしかった「何か」を、子どもは教えてくれる。何度も。
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