てんとう虫の歳時記 2

主に狭山丘陵の野鳥、昆虫、植物などを写真を中心に綴ります。

クリタマバチの虫こぶ

2013年04月22日 21時29分01秒 | インポート





クリの花が咲く頃だが、この木には赤い蕾のようなものがたくさん付いている。
調べてみるとこれはクリタマバチの幼虫が入っている虫こぶだという。

 羽化した成虫は虫こぶに穴を開けて脱出し、腋芽(翌年花になる予定の芽)のなかに卵を産み込み、翌春幼虫がふ化します。
 幼虫は刺激性の物質を出し、植物組織は異常にふくれて虫こぶになります。

 6月頃には直径1~1.5cmの円い緑色の虫こぶが新梢にたくさんついて、そのなかで幼虫は成長します。
 虫こぶは次第に紫紅色に変わり、やがてその枝は枯れて、実がなりません。

 虫こぶは光沢があって見た目に美しいので、1950~60年代にかけて、虫こぶのできた枝が活け花の材料に賞用された時代がありました。
 それがクリタマバチの分散、分布拡大をもたらしたといわれています。

とある。