アンダンテ ~私の歩幅で~

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言葉の効力

2006年01月14日 | ことば
メーラビアン(アメリカの心理学者)によると、
目の前にいる自分の話し相手が、
どのような人物であるのかを判断する場合の
情報源としての注目度は、

  顔 = 55%
  音声 = 38%
  言葉 = 7%

だそうです。

面と向かって話している場合、
言葉の果たす役割が、わずか7%に過ぎないというのには、
とても驚きました。

顔や表情に注目するのは、よくわかります。
しかし、会話の内容よりも、声に重点が置かれるとはね。

確かに、電話で話しているときは、顔が見えないにもかかわらず、
何となく、相手の様子がわかるように感じるのは、
声の果たす役割が大きいからなのかもしれません。

では、言葉だけ、それも文字による言葉だけで成り立っている
ネットコミュニケーションは、どうなのでしょう?

情報源は、ディスプレイ上の文字のみです。

そのような状況において、どの程度、
書き手の意図することが、読み手に伝わるのでしょう?
どの程度、相手に伝えることができるのでしょう?
どの程度、きちんと読み取ることができるのでしょう?

ネット上の場合、一方的な情報伝達や情報入手も多いでしょう。
一過性のやりとりも多いでしょう。

多少でも双方向であるならば、どのような場合においても、
人間対人間の在り方だと、私は思います。
人間間におけるコミュニケーションの質によりけりで、
その理解度は、随分と異なってくるように思います。