アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ヘソナイト・ガーネット

2009年09月07日 | 誕生石
ザクロを食べたことがありますか?

私は1回というか、2回というか、
食べたことがあります。

薄い隔膜の中に、小さなタネがたくさん入っていますね~。

メロンやパパイヤのように、
タネだけを取り除くことができないので、
とても食べにくかったです。

味よりも、食べにくさが強く印象に残っていて、
その後、積極的にザクロが食べたいと思ったことがありません。

ザクロ自体は、世界各地で知られている果実で、
ナント、有史以前から栽培されているとのこと。

そして、ある鉱物を見て
「ザクロに似ている」という連想したのは、
日本人だけ?


■9月7日の誕生石

   ヘソナイト・ガーネット (hessonite garnet)
     安らぎ

 ・英 名hessonite garnet
 ・和 名灰ばん柘榴石(かいばんざくろいし)
 ・モース硬度
 ・産 地スリランカ、マダガスカルなど

ヘソナイト・ガーネット。
グロッシュラーライト・ガーネット の一種で、
黄褐色から橙色、赤褐色の石。

この石が、このような暖色系を示すのは、
マンガンと鉄が含まれているためです。

古代ギリシャや古代ローマ時代には、
ヘソナイト・ガーネットを材料にして、
カメオなどが作られて宝飾品とされていたようです。


ヘソナイト独特の結晶構造に、
水が流れるかのような“流紋”が見えるものもあります。

このヘソナイト・ガーネットは、石の中の模様が多く、
それが不安定な印象を与えてしまい、
人気が出ていなかったらしいです。

宝石としての価値は下がるかもしれませんが、
自分が持つ石として見た場合は、
「いいな♪」と思える模様が入っている石も素敵。


ガーネットという名前は、
ラテン語で「種子」や「穀粒」という意味の
granum に由来します。

また、ヘソナイトという名前は、
ギリシャ語で「もっとも少ない」という意味の
hesson に由来します。


ほかの宝石は、原石とカットされて磨かれた後とでは、
ものすごい差があるものも少なくありません。

ところがガーネット類は、産出されたそのままの姿が、
果物のザクロの実にそっくりで、
まるで繊細なカットが施されて、磨きがかけられたかのよう。

ヘソナイト・ガーネットは、
地中から出てきた瞬間から認められて、
まわり道をすることなく宝石になれる鉱物なのですね。


★パワーストーン効果★
免疫力が高まり、エネルギーを蓄える効果があるとされています。
勇気と勢いも補充されるので、一歩を踏み出せないことに対して、
先へ進むよう背中を押してくれるかもしれません。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■9月7日の誕生花 : オレンジ・マーマレード、他
■9月7日の誕生色 : 淡水色
■9月7日の誕生果 : 茱 萸

白 露

2009年09月07日 | 季節の風景
2009年9月7日 午前9時20分 撮影


きょう9月7日は 白露(はくろ)です。

二十四節気の一つで、
大気が冷えて来て、露が出来始める頃
とされています。


露って、不思議なものですね。

一見、まあるい形があるようで、
その実、形がありません。

露にふれると、途端に形がなくなって、
するりと流れて、なくなってしまったり……。

「はかないものは美しい」

そんな言葉を、ふと思い出したのでした。