アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

菊花石

2009年09月09日 | 誕生石
きょう9月9日は 菊の節句 (きくのせっく)または
重陽の節句 (ちょうようのせっく)です。

奇数は陰陽の陽の数。

9月9日は、
陽数の中でも一番大きな数である9が重なることから、
「重陽 (ちょうよう)」と呼ばれます。

同じ数字が重なると、ちょっと嬉しくなりませんか?
昔の人も、同じような感覚だったのかもしれませんね。


ところで、「菊の節句」の由来は?

はじまりは古代中国。

大災厄が起こると予言され、同時に、
その大災厄を避けて消滅させる方法が告げられました。

大災厄のエネルギーを沈める方法は・・・

  ・家人に赤い袋を縫わせる
  ・できあがった袋に茱萸(ぐみ)を入れる
  ・茱萸入りの袋を、ひじにかけて、山に登る
  ・山頂で、菊の酒を飲む

・・・というものでした。

     ※茱萸(ぐみ)は果物で、ドライフルーツにもされて、
       「悪気を払い、初寒を防ぐ」と言われています。

お告げに従った一家は、災害をやり過ごすことができました。

このことから、

  ・茱萸を飾り
  ・高いところに登り
  ・長生きの効能があると言われる菊花酒を飲んで

災難を払って長寿を願う、という風習が生まれたのですね。

菊は、日本の国花の一つであり、
皇室や皇族の紋章にもなっている花です。
(桜も、日本の国花とされています。)

実際の美しさや可憐さもですが、その使われ方を見ても、
菊の花は特別な存在のように思えてきます。


■9月9日の誕生石

   菊花石 (きくかせき)
     長寿と幸福

 ・英 名chrysanthemum stone
 ・和 名菊花石(きくかせき)
 ・モース硬度石によって異なります
 ・産 地中国、日本など

菊花石。
菊の花のような模様や形がある石。

ある鉱物の中に、針のような形の結晶ができ、
それが菊の花のように見えるもの。

なので、主体となる鉱物と、中に入り込んだ鉱物など、
複数の鉱物が集まっていることが多いです。

そのまま見て楽しむ「鑑賞石」として珍重されています。
地質学的にも、とても貴重です。

日本で産出された菊花石で有名なのは、
岐阜県の「根尾谷の菊花石」。

1941年(昭和16年)に、国の天然記念物に指定され、
1952年(昭和27年)には、特別天然記念物に指定されました。

現在、岐阜県本巣市根尾松田字初鹿谷の指定区域における
鉱物の採取は禁止です。


形も、色も、さまざまで、
自然が創り出した芸術品、菊花石。

一目でも、見ることができたなら、
思わず拝みたくなるかもしれません。


★パワーストーン効果★
落ち着いた華やかさと上品さを身にまとうサポートが
期待できるでしょう。精神が浄化されて健康が保たれ、
幸福を感じながら暮らすことができそうです。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■9月9日の誕生花 : オミナエシ、他
■9月9日の誕生色 : ディープティールグリーン
■9月9日の誕生果 : ピオーネ

風の通り道

2009年09月09日 | 季節の風景
2009年9月9日 午後12時2分 撮影


雲の多いお天気。

陽射しは弱いけれど、
肌は、かなりの熱を感じている。

風が強くて、予想以上に冷たい。

窓が全開ではないのに、
家の中を、元気な風が通り抜けていく。

一気に秋が来たような……。