兼ねてより航空機と車は、多くの相関を持つことが知られている。航空機は、軍事技術と共に、ある意味コスト度外視で、その時代の最先端のテクノロジーを注ぎ込み開発される。そして、(戦争終結と共に)その開発リソースはクルマに流れ込んだのだ。
振り返ってみれば、ヒコーキ屋がクルマ屋に転業した事例は多い。我が国の中島飛行機が、日産(というよりプリンス)、スバル、栃木富士産業(現GKNドライブライン社)へ、 . . . 本文を読む
自動車板金業種に特定の方の反発を受けるであろうことを承知で、あえて記す。
一般に、その価格と品質に一定の相関関係があることは、誰でも知るところであろう。つまり、安物(中華製とか)は直ぐ壊れても、しょうがないとかである。ところが、自動車板金ほど、価格と品質に相関がない業種というのも珍しい。つまり高い修理費(もしくは見積)だから、綺麗も含め機能として復元できるとは限らないということだ。端的な事例 . . . 本文を読む
小説は好きな方だが、クルマなんか関係ない時代小説が普段の趣向だ。でも、少ないがクルマ関係の古い小説が蔵書の奥に眠っている。
その一人は、既に故人となる大藪春彦氏だ。お世辞にも品の良い作家でなく、三文小説屋というのが私見だが、「汚れた英雄」だけは、これだけの大作を良く書き上げたと唸るところがある。そんな大藪氏の小説に「全開で飛ばせ」(初版本は確か昭和43年)という、具体的なクルマ(ここでいうア . . . 本文を読む
誤解を怖れず独断で切れば、ディーラーの技術力は大して高いものでなく低いものだと思っている。しかし、強みは修理関係のマニュアル(下らん内容だがデータや基準値は重要)やメーカーからの特有情報やデータ、そして専用診断機が揃い、ECUのファームウェア(組み込みソフトウェア)のバージョンアップや、新製キーの登録など、ディーラーでなくてはできない作業もあるから始末が悪い。また、同一車種を繰り返し行うことによ . . . 本文を読む
レーシングマシンなら、ロックツウロック360度、つまり半周ずつだから手を持ち替える必要ないが、小さめのスポティーカーでも2.5はあるのが普通のこと。ここでも、実際走って評価してないことは、見え見えだな。
何故にパドルシフトはステアリングに付くのか? . . . 本文を読む
日経BPメールだが、以下の様な特定のメーカーの提灯記事をまた見た。
http://special.nikkeibp.co.jp/atcl/NBO/16/audi0809/
会う人から「アウディって品質いいらしいね?」みたいな投げかけを受ける場合がある。それとも「レクサスって・・・」も同様だが。しかも、その人物、自動車屋だから驚いてしまう。当方としては、「まぁ、そうですかね-」みたいなことで、お . . . 本文を読む
カーデザインとしてのボデースタイリング(外観意匠)は、間違いなくそのクルマの評価を決定する大きな要素であり、各メーカーでのデザイン部門は極めて重要な部門の一つであるはずだ。しかし、カーデザイナー(モデラー)の個人名として、現在の日本のクルマ達では、あまり表出する機会は少ない。これは、多数のデザイナー達の競作や評価の中で、そのデザインが決定される等の理由によることからかもしれない。しかし、世界のク . . . 本文を読む
クルマは、昔のアナログ時代に比べデジタルによる設計、開発、試験、制御など、一見ますます良好なドライバビリティやNVHの性能を高めたと喧伝されている。確かに燃費面での向上は評価すべき進歩を認める。しかし、多車種のクルマをドライビングする機会を持つが、果たして十分な実走評価されてプロダクトされているのかと思うことがしばしばなのだ。
事例を記してみると、最近の小型車(ヴィッツ、パッソ、シエンタ、プ . . . 本文を読む
新たに乗り始めたR53・6MTであるが、イグニッションキーで始動後、しばらく「ガー」とう異音が出ることに気付いた。こりゃセル(スターターモーター)が回り放しになってるなと、イグニッションキーをちょっと戻してやると異音は止まる。昔から、イグニッションスイッチ(以下SW・シリンダー含む)の動きが渋かったりすると生じる故障だ。このまま気付かず乗っていると、セル内にはオーバーランニングクラッチが組み込ま . . . 本文を読む
好きな映画で繰り返し見る映画に「グラン・プリ」(Grand Prix:ション・フランケンハイマー監督・1966年)がある。同映画は、今までも何度もTV放映でも見ている作品だが、ブルーレイのオリジナル音声で視聴すると、改めて1966年当時のF1グランプリを記録した作品として、非常に興味深く、その感激が込み上げてくるのだ。
直前に「クラシカルF1の魅力」というタイトルでも記しているが、1960年 . . . 本文を読む
1960年代、ホンダが初めてF1に参戦し始めた頃のF1マシンは、シンプルで魅力あるものと感じる。いわゆる葉巻型と云われる細長いボデーから左右前後に突き出したタイヤで、空力的な付加物は一切なしというものだ。現代F1と比べれば、その違いは驚く程だが、特に車高(最低地上高)が高いことは現代の水準から見れば驚く。たぶん、現代の市販スポーツカーより車高は高い程で、ラリーのグラベル路(未舗装路)を走れる程の . . . 本文を読む
やたらミサイルを発射しまくる北朝であるが、先日は秋田沖250kmの排他的経済水域(EEZ)に落下したという。この事態に、抗議するしかない我が国であるが、これが米国だったら、直ちにB2もしくはF22で急襲し、ピンポイントで北朝のミサイル基地を空爆し、完膚なきまでに破壊することだろう。情けない日本を露呈している。 . . . 本文を読む
2日前のYahooニュースの記事であるが、何らかの会議の席で新入社員が不正行為を指摘したが、担当幹部が同席していたにも関わらず無視したというものである。想像だが、この新入社員は「生意気な奴」との烙印を押され、冷遇され続けたのではないか?
やはり間違いなく、この三菱自という企業には公明正大な善良企業たる資質が欠落した、とんでもないブラック企業と感じざるを得ない。しかし、燃費虚偽の三菱自に下した . . . 本文を読む
ここでは、私が独断と偏見で選んだ6名の偉大なるカーテクニカルデザイナー(設計者)と主な功績等を記してみる。
①フェルディナント・ポルシェ(Ferdinand Porsche)1975/9/3-1951/1/30
独国の自動車設計者でポルシェ社のルーツとなる人物。VWビートル(タイプ1)の設計者、また、これを基本にした軍用車両であるキューベルワーゲンやシュビムワーゲンの開発設計も担当した。また . . . 本文を読む
最近はTVでも見る機会のない(つまり感心が薄まった故)F1グランプリであるが、1960年代末期から1980年代初頭まで、およそ20年近く多くのF1チームのグランプリマシンに搭載され活躍したエンジンが、Ford DFVだ。F1での総優勝回数155回にもなると聞く。このエンジンは、新興レーシングエンジンメーカーたるコスワース社がロータス社からの要請を受け開発に着手したが、資金難からフォード社のスポン . . . 本文を読む