私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

【パーツ研究】ターンオーバー機構

2021-03-21 | BMWミニ
 Netで「ターンオーバー」の意味を調べると、「物事の入れ替わりなどを表現する」と記されている訳だが、クルマでターンオーバーというワードが聞かれるのは、クラッチ機構に採用されたものがあり、主にクラッチ作動踏力を軽減することを目的とした機構だ。  そもそも、エンジン出力(トルク)の大きいクルマでは、それなりにクラッチを強化しなければならないが、それに伴いクラッチ操作踏力が著しく増加するのを減じるた . . . 本文を読む

【パーツ研究】吸排気バルブ

2021-03-20 | BMWミニ
 ここに3本のバルブ写真を示す。内、1本は排気バルブであるが、溶損を生じている。この排気バルブの溶損原因を含め、バルブに関係する知識を書き留めてみたい。  ここに示したバルブは、BMWミニR56型(N16Aエンジン)のものであるが、パーツリストから引き出した、重量、小売価格(米$価)などから、インテーク側とエキゾースト側を比較して見たのが、写真6のデータだ。これによると、インテークバルブは最大傘 . . . 本文を読む

【パーツ研究】フューエルポンプ

2021-03-19 | 車両修理関連
 ここでのフューエルポンプとは、ガソリンエンジン燃料噴射用のインタンク型フューエルポンプに限定して私見を含めて書き留めてみる。  今や自動車用現用ガソリンエンジンはすべて燃料噴射方式となったが、その燃料ポンプは当初はタンクの外側にあったものが、インタンク式としてタンク内の燃料に浸かる形で設置される方式が大多数だろう。  この燃料ポンプだが、この作動不良によりエンジン始動不能の原因となっている機 . . . 本文を読む

【パーツ研究】ピストン その2

2021-03-18 | 車両修理関連
 前回の既出で、記し忘れてしまったことを中心に、追記して書き記して見たいと思います。それは、「融点660℃のアルミは何故溶けないのか?」ということです。  大まかに鉄(鋼)の融点は1,550℃、アルミは660℃と知られています。しかも、アルミは400℃を越えると極端な強度低下と内部組織が脆化し、冷温になっても元の金属的性質に戻らなくなると、ものの本には解説されています。  拙人は車両火災の事件な . . . 本文を読む

【パーツ研究】ピストン

2021-03-18 | BMWミニ
 写真のピストンはすべてBMWミニR56に使用されているN16B16Aという、L4・1600ccのNAエンジンのものだ。  近年の常套的な吸排気4弁構造だが、ピストンヘッドには深いリセス(バルブ開時の逃げ)が形成されている。想像だが、このエンジンは、バルブタイミングの調整に一切のキー溝を使用せず、各スプロケットの締め付けボルトの締結力だけで、クランクやカムシャフトと各スプロケットを固定しているが . . . 本文を読む

【パーツ研究】シリンダーヘッド(燃焼室)

2021-03-17 | 車両修理関連
 ここで記すことは、学者でない単なる実務家としての論評なので、必ずしも正しいとは限らないので、一つの意見として承知して欲しい。  さて、シリンダーヘッドの吸排気弁だが、4バルブ方式というのはかつてはレーシング仕様の特権で、日本の市販車で初採用されたのは、S45年頃販売したニッサンのS20エンジンだったと記憶している。ところが、現在は4バルブヘッドは当たり前の仕様となって、軽4からディーゼルの大型 . . . 本文を読む

分相応ということを思う

2021-03-16 | コラム
 最近思うこととして「分相応」という言葉を思う。  この言葉の意味は、「その人の能力や地位にちょうどふさわしいこと」とされるが、ここで云いたいのは、他人から「分相応にしろ」などといわれれば腹も立つのは当然だが、自らが分相応という自己認識を持つことが大切なことなんじゃないかと思うことだ。  FBで知り合うある方が、フィリピンでは貧富の差が大きくというか、おおよその国民は貧しいが、子だくさんで必ずし . . . 本文を読む

【パーツ研究】EPS

2021-03-16 | BMWミニ
 平成生まれの整備屋は知らぬだろうけど、今でのステアリングギヤは乗用車から3トンクラスのトラックまで、ラック&ピニオン式(L&P)がコンベンショナルな方式として定着してしまった。それ以前は、L&P式は少数派で、主流はリサキュレーティングボール式(ボール循環式)という、一種のウォームギヤ式で、被駆動側ギヤとの間にベアリングボールを介在させ、転動荷重を軽減させ滑らかなステアフィールを可能とした方式だっ . . . 本文を読む

毎年車検でオイル交換してもスラッジが溜まる事例の考察

2021-03-16 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 旧知の板金屋さんでのことなのだが、車検や軽度なエンジン整備なども数多く行ってる方からの話しだ。  その内容は、近所の旋盤屋さんの納品用に使用しているホンダアクティバンだが、エンジン内から酷い異音が出るため、一応タイミングベルトを変えたりしつつ、エンジン内部のヘッドカバーを開けたり、オイルパンも外したが、驚くべきスラッジでオイルがドロドロになっていて、こりゃダメだと中古エンジンに載せ替えることにし . . . 本文を読む

BMW日本法人に公取が改善指導

2021-03-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 近日の報によれば、下記の記事のごとく、BMWの日本法人(BMWジャパン)が、公正取引委員会が様々な販売ノルマを課していることなど独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで調査していた様だ。これにより新たな日本法人の改善策を認定したとしているという。  当件だが、我が居住地のBMWディーラーは、この10年近くの中で経営が既に3社目に代わっている。当初発のBMWディーラーとなったのは、地元の比較的小規 . . . 本文を読む

鍵っ子と副業是認

2021-03-14 | コラム
 最近感じるところだが、敬愛する文筆家がおっしゃっているとおり、50年もすると世は一変してしまうということを書き記して見たい。  昔、私の幼少の頃のことだが、「鍵っ子」という、子供内での一種の嘲りを含む言葉が聞かれた。つまり、夫婦共働きで、学校から帰宅しても家に誰もいないので、家の鍵を持ち歩いている子を指していたのだろう。  ということは、当時は夫婦共働きより、妻は家事労働に専念し、家に居る場 . . . 本文を読む

【パーツ研究】エアバッグ用スパイラルケーブル

2021-03-14 | BMWミニ
 メーター内のエアバッグ警告灯が点灯している。OBDスキャナーでエアバッグのDTCエラーをリセットしてやると同警告灯は消灯する。しかし、左右にハンドルを振る動作を行うと、比較的短時間で同警告灯が再点灯してしまった。  とここまでを知れば、ドライバー用エアバッグと本体側を接続しているスパイラルケーブルになんらか瞬断する要因があるだろうということの推察ができる。つまり、エアバック装備以前の昔の車両は . . . 本文を読む

ヤフオク・スキルが判る出品

2021-03-13 | 車両修理関連
 ヤフオクは自らも常時100点くらいの部品を出品し続け、また必用中古部品を買い求めることも多い。そんなヤフオクのクルマ関連の出品を見ていると、その出品者のスキルの上下だとか、表現力の問題かもしれないが、正に失当したコメントが記されているのを見ると笑いが込み上げて来るという場合がある。  まあ、盗品だとか欺く様な出品でなければ、特に規制をしたり咎めたりという思いは皆無だが、そういう出品者の大げさだ . . . 本文を読む

【パーツ研究】アクセルセンサー

2021-03-13 | BMWミニ
 数年前にエンジン始動不能のBMWミニ(R56)を入手していた。始動不能の原因は、当初の狙いと完全に一致しており、カムタイミングのズレ(正確にはチェーンの外れ)であった。  ということで、該当のカムドライブトレーン関連の最小限の交換必要なパーツとして、各チェーンガイドなどを交換し、カムタイミングも正規の手順に従って調整し組み上げた。  ところが、クランキングすれども、僅かな初爆感はあれどもエン . . . 本文を読む

内閣は外資土地規制法を先送りした・その因

2021-03-12 | コラム
 オーストラリアなど諸外国と真逆の対応となる外資土地規制法案を先送りだが・・・。  主因は公明党の反対だと云うが、公明党といういうか創価は親中なのか? 臓器提供の恩恵を受けている者が多いのではないかと勘ぐりたくなる。 https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210309/mca2103092335026-n1.htm . . . 本文を読む