村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

事故で避難者5名死亡

2012年06月10日 18時00分53秒 | 震災・放射能

昨日、二本松市の国道349号でワゴン車と大型トレーラーが正面衝突し5名死亡と夕方のニュースで放送された。

三春町に向かっていた南相馬市原町区の眼科医院からの送迎ワゴン車が、カーブでセンターラインをオーバーし対向していた大型トレーラーと正面衝突し、ワゴン車に乗っていた6名の内運転手の男性と同乗していた女性4名が死亡したと言うことだった。

眼科医院の送迎ワゴンと聞いて嫌な予感がしたので関係方面に確認したら予感が的中してしまった。運転していた方は以前一緒に働いていた方でその子供とは今一緒に働いている。家は津波の被害を受けた地域にあるが、幸いにも津波の直撃を免れた。しかし、その後の原発事故で警戒区域となり避難を余儀なくされてしまった。今は市内の借り上げ住宅で生活しているが、自宅には戻ることをやめて市内に家を新築中だった。たぶんもうすぐ引っ越しするはずだったと思う。これから新築の家で奥さんと二人のんびり生活するはずだったのに残念でなりません。

同乗していて亡くなった方々は、葛尾村からの避難者で三春町の仮設住宅で生活していた。葛尾村に生活していた時から原町の眼科医に通院していたので、避難後も地元の眼科医ではなく原町の眼科医に通っていたようです。

亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。

トレーラーの運転手は、飯舘村から南相馬市に避難して事業を継続している方です。軽傷で済んだのが不思議なくらいですね。

今回の事故に関係している方は結局全員が原発事故により避難を余儀なくされている方々でした。原発事故がなければこんな悲惨な事故は発生しなかったかもしれない。

事故が発生した国道は原発事故前は交通量の少ない国道でした。原発事故後に交通が遮断された地域を迂回するために交通量が4倍になったと言われています。私も南方面に向かう場合は必ず通る道路ですが、所々道路が狭くカーブが連続するところが多くあります。その道路を大型の車がスピードを出してガンガン走っています。いつ事故が起きても不思議でない状態でしたね。

いわき方面に向かうには今はなくてはならない道路ですが、県や国は何か対策を考えなければなりませんね。常磐自動車道の早期開通については来年あたりには開通すると思っていたが、今日の新聞では年内に本格除染に着手して来年度中に除染を終了し、その後に工事を再開すると言うことだった。昨年には開通する予定だったはずだから工事はかなり進んでいるはず。それが開通まであと2年もかかるなんてひどすぎる。早期開通を目指すなんてうそじゃないか。国の対応の遅さには怒りを感じますね。

今回の事故も国や県の対応の遅さから発生したと言われてもしょうがない。

これから先このような事故が起きないことを祈るしかありません。