遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

潮路句会

2018-03-13 15:08:14 | 日記
平成30年3月13日(火)

早春の艀目映く見え隠れ    ヤギ爺


艀:はしけ
  陸と停泊中の本船との間を、乗客や荷物
  を運ぶ小舟のこと

潮路句会3月例会

日時 : 平成30年3月10日(土)
場所 : 大手コミュニテイ・センター
兼題 : 1)春泥、2)早春、3)当季雑詠

三寒四温、この時期繰返す温度変化に精一杯
背伸びしつつ、付いて行く我々に容赦なく、
この日も寒風が吹きつける中、句会に集まる
仲間は「寒い、寒い」を連発です、、、。
それでも皆さん、言葉と裏腹に元気そのもの、
10名の参加です。

兼題の「春泥」は、最近道路は舗装されて
春泥にお目に掛ることは余りなく、、、
それでも、吟行の折りには結構泥濘など
悪路にも接する事も在る様です。

春泥を浴び腹立てる輩かな、
苑の中通れば靴に春の泥

等々、、

潮路抄

瞬けば数の増えきし犬ふぐり    玲 子


風波に洗われ揺るる蘆の角     志げお


雪風巻く格子戸古き旅の宿     美保子


風巻く:しまく、風が激しく吹きまくること

春一番竹幹撓はせ打鳴らす     勝

 
蒼天に命はかなき樹氷林      輝 子


鍬打てば蛙起こしてしまひけり   魚 青


白粉を刷きて広ごる春の雲     美智子


菜の花の一層光る雨雫       政 子


春泥に裳裾気遣ふ和装哉      セツ子


怖づ怖づと真っ新な靴春の泥    ヤギ爺




次回例会は、4月14日(土)13:00 ~
兼題 : 1)子猫、2)遠足、3)当季雑詠
     です。