令和4年1月13日(水)
蠟 梅 : 唐 梅、南京梅
ロウバイ科の落葉低木、中国原産で唐梅、南京梅という。
高さ2~5m、葉は卵形で対生する。
蠟梅の名は、旧暦の12月の異称を臘月という。
亦、花弁は薄く蝋を引いたような光沢がある事からこの名が在る。
葉の出る前に香りの高い小さな黄色の花が数個づつ集まって咲く。
ロウバイは、梅の花とは別の種類の花である。
雪が降っている庭等でその芳香が漂い来て、この花に気付かされる
が、清涼感溢れる甘い香りがする。
蠟梅の花は内側の花弁が茶褐色をしているが、
一般的に街中で見る花の殆どは全てが黄色で、それは「蘇秦蠟梅」
(ソシンロウバイ)やその園芸品種である。
効 能
花や蕾から抽出した蠟梅油は、火傷に効能があるといわれる。
乾燥させた花は、鎮痛・咳止め・解熱等に効能がある。
清涼感のある香りは、シネオール、ポリネオール等の香成分で、
ハッカのように精神安定剤や、香水にも利用されている。
毒 性
亦、種子等にはアルカロイドのカルカンチンを含んで居り、有毒
で中毒症状を起こし、幼児等死に至ることもあり要注意。
徳川園の正門(北門)は黒門と称される立派な門が在るが、
其の門前に、大きな「満月蠟梅」が在り見頃を迎えている。
圓内には、龍仙湖や観仙楼の辺りに蠟梅がさいている。
花のない時季、寒椿や水仙の他は、赤い実の付く千両、万両等
で、、、蝋梅の香に誘われ、つい散策の足を踏み入れる。
今日の1句
蠟梅の香に黒門を覗きゐる ヤギ爺