遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ふいご祭

2018-12-14 15:50:04 | 日記
平成30年12月14日(金)

鞴 祭 : たたら祭、鍛冶祭


京都伏見稲荷のふいご祭り

今日、12月14日は「ふいご祭」の日

昔、江戸や京の町で「鞴」(ふいご)を使い
火を扱う鍛冶屋や金物職人達が、火起こしの
道具「鞴」に感謝し、仕事を休み寺社等へ
詣でる。

鞴(ふいご)とは、

昔のふいご

金属の精錬や加工に用いる送風機で、箱型
で内部に在るピストンを動かして風を送り、
火(石炭等の火)を起こすための道具。

火床

日本古来の刀鍛冶が火を起こす際、大きな
「鑪」(たたら)を踏んで風を送った。


刀鍛冶


火床に鉄を入れ、赤く熱する


これから、勢い余って空足を踏む事を「たた
らを踏む」という。(歌舞伎等で用いる)

鞴祭(ふいごまつり)
金山彦神(イザナミノミコト)、お稲荷様等
の祭礼
金山彦神は、鉱石を火で溶かす様子から、
配偶神とした。

昔の鍛冶屋

鍛冶屋(現在は金属顔加工業全般)は神社の
御札を貼り、鞴を清め、注連縄を張り、御神酒
や餅を供え、商売道具の労をねぎらい、火の
安全と仕事の繁盛を祈願する。
亦、ミカンを供え、このミカンを食べると風邪
を引かないと信じられている。
ご近所や子供達に振舞われる。

私が現役の頃、出入り業者(金属加工業)の方
が、毎年この日(12月14日)に御下がりと
して「紅白の餅とミカン」を届けてくれた。

金属加工業者のふいご祭

※かの紀伊国屋文左衛門は、大豊作の蜜柑が
嵐で航路を絶たれて暴落した蜜柑に目を付け、
嵐の海に船を仕立てて江戸へ運び、、、、
「江戸の鞴まつり」で蜜柑の需要が高くなり
蜜柑を大量に売り大儲けし、財を成したと、
記述されている。

童謡 : 村の鍛冶屋(文部省唱歌)


しばしも休まず 槌打つひびき
飛び散る火の花 はしる湯玉
ふいごの風さえ 息をもつかず
仕事に精だす  村の鍛冶屋

懐かしい童謡で、私達が小学校の頃には
よく聞いた唄ですが、、、、、、、
今では「鍛冶屋」「ふいご」等は死語で、
誰も知るよしもない、、、、、、


今日の1句

ふいご祭町工場の心意気     ヤギ爺


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