遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

歌詠鳥

2019-02-23 15:41:56 | 日記
平成31年2月23日(土)

歌詠鳥 : うぐいすの副題


民報のバラエテイ番組「プレバト」の俳句コーナーで
一躍、俳句ブームを作り、時の人となり、、、、
今を時めく俳人「夏井いつき」さんの、とても面白く
俳句季語を紹介された本「絶滅寸前季語辞典」の中に
「うぐいす」の記述が在ったので紹介します。

歌詠鳥 : うたよみどり(三春、動物)


うぐいすの副題、
古来、詩歌に多く詠まれてきた鳥である事から、
或いは歌を詠むが如くに鳴くという、鳴声に対する
ネーミングか、そこのところはよく判らないが、
いづれにせよこれだけ沢山の季語バリエーションが
在る鳥は「鶯」以外にはないだろう。

冬の間は「笹鳴」と愛でて貰い、春先に聞こえて
くる第一声は「初音」と大喜びされ、夏になれば
「老鶯」と慈しんで貰えるのだから幸せな話だ。

「春告鳥」「花見鳥」は季節の気分が伝わって来る
し、「経読鳥」はホーホケキョ、と法華経の語呂合
わせだろうと、想像がつくが、、、、
「黄粉鳥」なんて呼び名まで在るのには驚いた。
何で餅につける黄粉と一緒にされなくてはいけない
のかと、「鶯」に代わって憤ってやりたくなる。

(夏井いつき著 : 絶滅寸前季語辞典 より)


鶯と目白の違い

鶯と目白ををよく間違えるが、どちらも春を告げる
鳥として親しまれ、昔から混同され易い、、。
目白は、梅の蜜を好み、早春に梅の花を求めて来る。
比較的警戒心が薄く、人前にも姿を見せ観察し易い
のがメジロである。

メジロ : 黄緑色で目の周りが白い


鶯は警戒心が強く、鳴き声はするが中々姿を見つけ
られない。 ウグイスは小さな木の実や虫を食べ、
蜜は吸わないとされる。
色の違いも、本当に鶯色の鮮やかな黄緑をしている
のはメジロの方で、ウグイスは灰褐色のオリーブの
実の様な色をしている。

ウグイス : 灰褐色、警戒心強く余り見かけない

昔から、「梅に鶯」とよく言われるが、、、、
本来、梅を好み、梅の木枝に良く見かけるのは
メジロであり、鶯の姿は中々見つけられず、、、
鶯には、その美しい鳴き声と回りの情景から、
風情を感じる日本人的な発想から「日本画」の
題材にされた様に思われる、、、、。


今日の1句(俳人の名句)

さしのべて歌詠鳥の山河かな      夏井いつき




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