遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

残暑お見舞い申し上げます

2015-08-27 15:24:37 | 日記
夏休みも後、僅か
平成27年8月27日(木)
俳句歳時記の中で、「残暑」「秋暑しが同じ季語の中に並んで
掲載されて居ます。
この表現、同じ様で、何となくニュアンスが違う様で、、、、


「暦の上では立秋(8月8日)を過ぎた後、暫く暑い日が続き
ようやく、お彼岸を迎えると涼気を憶える、、、
そんな折りにも、マダマダ真夏の様な暑さが残って居ります。
また、「暑さ寒さも彼岸まで」と言うのが我が国の生活感覚であり
日本の風土の特色、四季折々の季節を感じさせる、、、
俳人達の作られた句の中にもこの時節を読んだ名句が沢山有ります
その表現にも些か違いが在る様です。


秋暑し、残暑、秋暑

牛部屋に蚊の声闇(くら)き残暑かな   松尾芭蕉



秋暑し癒(い)えなんとして胃の病    夏目漱石


「芭蕉の句には、夏の暑さが残っているのであり、
漱石の句の中には涼気が潜んでおり、この季語を使い
こなす事で季感が見につく、、」( 原 裕  )


朝夕がどかとよろしき残暑かな      阿波野青畝

「どかとは、はなはだしいという意味で、朝夕のしのぎ易い
 時期に、夏をもしのぐ程の暑さがある、、」残暑の季節感が
良く表現されている ( 綾部仁喜 )

(新日本大歳時記、講談社版より)




今日の1句

芒揺れ銀波となりて風を知る   ヤギ爺


日本には、四季があり、それぞれの土地に根付いた生活、文化
季節に応じた様々な行事が在ります。
それらに触れて、日々日常の生活をする中で、、、
真に日本人に生れて良かったなあと、、、。
然しながら、この曖昧さが外国からお見えになった方々には、、
何となく判り辛い様で、、、、。
事に、ここ最近は、各地で異常気象となり猛暑、集中豪雨等など、
季節が狂い始めたのか、、、
せっかくの四季折々の情緒が台無しに、、、。


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