遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

寒の水

2019-01-21 16:22:04 | 日記
平成31年1月21日(月)

寒の水

寒の水は、大雨等の増水もなく、川の水が澄み
静かである。
昔から寒入り後の九日目に汲む「寒九の水」が
服薬に良いと言われているのは、清澄で細菌等
の心配がない故であろう。

酒や化粧水の製造、紙漉きなど寒の水は掛替え
のない自然の恵である。
又、「寒晒」といって、穀類馬鈴薯等を粉にし、
寒中の水に漬け寒気にさらしたり、糯米を石臼
で引き、寒の水で洗い数日間晒し、干した物を
「白玉粉」「寒晒粉」と呼ぶ。


大寒の20日、岐阜県郡上市八幡町の小駄良川
で、「郡上本染寒晒」の作業が行われた。

染められた「鯉のぼり」が川面を彩る、、、
顔料で染め上げる際、色止めに使用した糊を
川の冷たい水で洗い流す作業は、冬の郡上八幡
の風物詩、、、、、
糊を洗い流した後の絵柄は、より一層鮮やかさ
を増していく。

この作業を公開する様になって今年で50回目
になるとの事
多くの観光客が見つめます、、、。

          (中日新聞朝刊より)


今日の1句(俳人の名句)

喜びの面洗ふや寒の水       前田 普羅


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