遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

春 窮

2020-04-04 16:12:21 | 日記

令和2年4月4日(土)

春 窮 : しゅんきゅう

晩春の頃、食料が欠乏してくること、

2月の末頃から農作業の準備は始まり、通常は

種籾を前年の収穫の中から準備しておくが、遂

生活の費用に充てられて春に不足が発生して

農民は困窮した。

朝鮮で、農民が春季の食糧端境期に食料に窮し、

山野の草の根や木皮を食べて延命した状態を

春窮と言った。

北朝鮮は、先月(3月)4回弾道ミサイル発射

を行った。

一方で、この時期迄「新型コロナウイルス」の

感染者は未だ0であると主張しているが、諸外国

では懐疑的な見方が広がっている。

列車を消毒する、北朝鮮

 

韓国のデイリーNKは「新型コロナウイルス」が

原因で160人以上が死亡し、3700人を隔離

中である」と報じている。

亦、時事通信は北朝鮮消息筋」の話として「感染

に依る死者は260人以上に達した」と伝えた。

北朝鮮は新型コロナウイルスの拡散防止のために

国境の封鎖と、国内での移動禁止措置を行い、

生活に困窮する人民の餓死者、自殺者が相次いで

いる、、、。こうした事態になお一層の引き締め

を行うが、打開策が見つからずミサイルの発射で

米国等の諸外国に目を向けさせようと、信号を

送るのだが、、、、、、

米国も韓国も自国の感染の広がりを止めるのに

必死の状態である。

北朝鮮は人民の救済よりも、「国家存亡の危機」

の方が大事のようである。

 

私(ヤギ爺)は季語「春窮」を全く知らなかった。

「ホトトギス」「角川合本俳句歳時記」になく、

「新日本俳句歳時記」に載っていたが、俳人等の

例句も2,3あるだけである。

俳人夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」

に「春窮」が紹介されていた。

春 窮 : 絶滅寸前季語辞典(夏井いつき著)

晩春になって食べ物がなくなってしまうこと。

なんじゃこりゃと現代人は思うに違いないが、

水戸黄門様が諸国を歩き回って居た頃には、こんな

話は存在した筈。 現に私(いつき)の住む愛媛県

には、春窮の歴史の中に燦然と輝く人物がいる。

彼の名は「義農作兵衛」、名前も凄いがやった事は

もッと凄い。 その昔、村の人達が飢えに苦しむ。

種籾までをも食べてしまわざるを得なかった程の

大飢饉の年、「この種だけは食べてはならぬ」と

麦種の入った袋を枕にしたまま餓死してしまった

のがこの男。

作兵衛さんが命を懸けて守った麦種のお陰で、

その村の人々は救われたという美談中の美談

なのだ。彼が亡くなった4年後(安政5年)

当時の松山藩主、松平定静がこの男の生き様に

感服し、碑文を撰せしめ「作兵衛の子孫にその

碑を祀る費用として年貢米米一俵を下賜せられ

た」と「松前町史」に書いて在るぐらいだから

そんじょそこらのサクベイさんではないのだ。

この町に「義農公園」と名付けられた小さな

公園もあり、毎年功績を称える「義農祭」も

行われるぐらいの歴史的かつ町内有名人なの

だが」、、但し、この手のお話の辛いのは、

彼の行動がどんなに立派でも「私もやって

みます」と言えないところだ。

北朝鮮の現状、可哀そうではあるが、、、、

 

人民の声を全く聴かぬ悪代官様では、、、

食料が手に入らず、困窮する人、、、、

 

今日の1句

春窮のミサイル発射心寂し    ヤギ爺

※心寂し : うらさびし、心さびしい

 

 

 

 

 



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