蕗

令和元年６月１日（土）

蕗　；　ふき、蕗畑、伽羅蕗

キク科の多年草、日本原産
山野の湿地帯に自生する。畑での栽培も盛んである。
葉柄は薄緑色で柔らかく、茎の部分は中洞で香り
高く仄かな苦みがある。


「伽羅蕗」は、山蕗等を丹念に醤油で煮詰めた物。
佃煮のような食感があり、名古屋の老舗の鰻屋で、
鰻重の付出しに在り、最初蕗とは思わなかった。

秋田蕗は、葉の直径が１ｍ以上、茎の高さが２ｍを
超えるものもある。
現在の栽培種の多くは「愛知早生」という品種で、
日本の生産量の６０％を占める。（愛知県東海市）

蕗をいただいた、

早速、カミさんが下拵えに取り掛かる。
葉の部分を切り落とし、まな板に均等の大きさに

切り並べ、塩をふり、両手のひらで蕗を板ずりする。
板ずりをすると、皮が剥き易く、きれいな緑色に
茹で上がるそうな、、、。
大鍋にお湯を沸かしてそのまま３～５分茹でる。
細い物から順に冷水に浸す。
皮を剥いた後冷蔵庫に保存して置く。
後、お浸し、煮物、炊き込みご飯等に、、、。




和歌や連歌の時代には、蕗は季の詞として意識され
なかったが、現代ではよく詠まれる様になった。

俳人の名句

母の年越えて蕗煮るうすみどり　　　　　細身　綾子

寂しければ雨降る蕗に灯を向くる　　　　橋本多佳子