1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 F.アロンソ フェラーリ
4位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
5位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
6位 N.ロズベルグ メルセデスGP
7位 M.シューマッハ メルセデスGP
8位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース
9位 R.クビサ ルノー
10位 小林可夢偉 BMWザウバー
ブラジルといえばモータースポーツ大国で、昔は名ドライバーと呼べる人たちが常に上位に顔を出していた様に思います。1970年代に活躍したエマーソン・フィッティパルディ、1980年代だとネルソン・ピケ・シニア、アイルトン・セナあたりがそうですね。マウリシオ・グージェルミンやロベルト・モレノなんていういぶし銀のドライバーもいました。現役のブラジル人ドライバーはバリチェロ、マッサ、ブルーノ・セナ、ディ・グラッシといったところです。バリチェロ、マッサは過去にランキング2位につけるなどなかなかの活躍をみせております。ただし、ここ最近は目立った活躍があまりないので寂しいところですが。ブルーノ・セナ、ディ・グラッシに至っては何をかいわんや、「もっとがんばりましょう」のスタンプを押してあげたくなっちゃいます。さて、マッサといえば2008年のここブラジルGPでのレースが思い出されますね。マッサはタイトルのかかったブラジルGPでポール・トゥ・フィニッシュ、もうすっかりチャンピオンになったかの様な気分です。しかし、タイトルを争っていたハミルトンが、雨の中をドライタイヤで走っていたグロックが失速したところを、「最終ラップの最終コーナーで」オーバーテイク。1ポイント差でタイトルがハミルトンの手に渡ってしまいます。これ以上無いという残酷な形でタイトルがマッサの手からすり抜けていきました。2009年はハンガリーGPでの瀕死の重傷を負う事故によりシーズン後半を棒に振るという不運、2010年はアロンソという超強力なチームメイトの出現により、チーム内での主導権を完全に握られてしまいました。開幕戦でアロンソに完敗したこと、そしてドイツGPでアロンソに優勝を譲った、いわゆるチームオーダー事件。これらは現在のチーム内でのマッサの立場を端的に現しているといえるでしょう。かつての絶頂期から下り坂に向かっているかの様に思えるマッサ、復活の日はいつ?と思わず祈る様な気持ちになってしまいます。さて、ブラジルGPです。鈴鹿以来、レッドブルがワンツーフィニッシュ。しかし、ランキングトップのアロンソが3位に入り、ダメージを最小限にとどめています。ウェーバーとベッテルとの差はそれぞれ8ポイント、15ポイントと十分射程距離内。これだけの差しかないと、最終戦の結果でどんでん返しも十分考えられます。ランキングトップのアロンソもウカウカしていられませんね。6位にはニコ・ロズベルグ。大先輩である「皇帝」シューマッハを遥かに凌ぐ好成績を残しているのですが、チームのシューマッハ擁護方針により自分の実力が正当に評価をされていない、と嘆いています。先の日本GPでキレのある走りを見せたシューマッハ。そのパフォーマンスは周囲の人間に新たな期待感を持たせるのに十分でした。その上で「今までチームメイトと同等レベルのパフォーマンスのマシンを与えられていなかった」ことを示唆する発言。そして、メルセデスのモータースポーツ部門を取り仕切るノルベルト・ハウグもこの発言に同調しています。つまり「シューマッハの成績が悪かったのはマシンのパフォーマンスに偏りがあったせいだった」と。これはロズベルグの好成績が「錯覚」だったとでもいわんばかりの発言ですね。あれだけ自分の方が上位に入賞しているにもかかわらず、立ち位置が相も変わらずシューマッハの下だというのでは愚痴のひとつもこぼしたくなるというものです。しかし、チーム内の評価はともかく、ロズベルグは外部に対してはそのパフォーマンスを存分にアピールできているのは確実でしょう。チームメイトとの成績の差というのは、ドライバーの実力を最も客観的に比較できるものさしとなりうるのですから。さて、いよいよ混迷の度を増してきたタイトル争い。数字の上ではアロンソ有利なのは確実ですが(既に2回タイトルを獲得しているのでプレッシャーもウェーバー、ベッテルに比べて少ない筈)、最後まで気を抜けない展開になりそうです。
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 F.アロンソ フェラーリ
4位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
5位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
6位 N.ロズベルグ メルセデスGP
7位 M.シューマッハ メルセデスGP
8位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース
9位 R.クビサ ルノー
10位 小林可夢偉 BMWザウバー
ブラジルといえばモータースポーツ大国で、昔は名ドライバーと呼べる人たちが常に上位に顔を出していた様に思います。1970年代に活躍したエマーソン・フィッティパルディ、1980年代だとネルソン・ピケ・シニア、アイルトン・セナあたりがそうですね。マウリシオ・グージェルミンやロベルト・モレノなんていういぶし銀のドライバーもいました。現役のブラジル人ドライバーはバリチェロ、マッサ、ブルーノ・セナ、ディ・グラッシといったところです。バリチェロ、マッサは過去にランキング2位につけるなどなかなかの活躍をみせております。ただし、ここ最近は目立った活躍があまりないので寂しいところですが。ブルーノ・セナ、ディ・グラッシに至っては何をかいわんや、「もっとがんばりましょう」のスタンプを押してあげたくなっちゃいます。さて、マッサといえば2008年のここブラジルGPでのレースが思い出されますね。マッサはタイトルのかかったブラジルGPでポール・トゥ・フィニッシュ、もうすっかりチャンピオンになったかの様な気分です。しかし、タイトルを争っていたハミルトンが、雨の中をドライタイヤで走っていたグロックが失速したところを、「最終ラップの最終コーナーで」オーバーテイク。1ポイント差でタイトルがハミルトンの手に渡ってしまいます。これ以上無いという残酷な形でタイトルがマッサの手からすり抜けていきました。2009年はハンガリーGPでの瀕死の重傷を負う事故によりシーズン後半を棒に振るという不運、2010年はアロンソという超強力なチームメイトの出現により、チーム内での主導権を完全に握られてしまいました。開幕戦でアロンソに完敗したこと、そしてドイツGPでアロンソに優勝を譲った、いわゆるチームオーダー事件。これらは現在のチーム内でのマッサの立場を端的に現しているといえるでしょう。かつての絶頂期から下り坂に向かっているかの様に思えるマッサ、復活の日はいつ?と思わず祈る様な気持ちになってしまいます。さて、ブラジルGPです。鈴鹿以来、レッドブルがワンツーフィニッシュ。しかし、ランキングトップのアロンソが3位に入り、ダメージを最小限にとどめています。ウェーバーとベッテルとの差はそれぞれ8ポイント、15ポイントと十分射程距離内。これだけの差しかないと、最終戦の結果でどんでん返しも十分考えられます。ランキングトップのアロンソもウカウカしていられませんね。6位にはニコ・ロズベルグ。大先輩である「皇帝」シューマッハを遥かに凌ぐ好成績を残しているのですが、チームのシューマッハ擁護方針により自分の実力が正当に評価をされていない、と嘆いています。先の日本GPでキレのある走りを見せたシューマッハ。そのパフォーマンスは周囲の人間に新たな期待感を持たせるのに十分でした。その上で「今までチームメイトと同等レベルのパフォーマンスのマシンを与えられていなかった」ことを示唆する発言。そして、メルセデスのモータースポーツ部門を取り仕切るノルベルト・ハウグもこの発言に同調しています。つまり「シューマッハの成績が悪かったのはマシンのパフォーマンスに偏りがあったせいだった」と。これはロズベルグの好成績が「錯覚」だったとでもいわんばかりの発言ですね。あれだけ自分の方が上位に入賞しているにもかかわらず、立ち位置が相も変わらずシューマッハの下だというのでは愚痴のひとつもこぼしたくなるというものです。しかし、チーム内の評価はともかく、ロズベルグは外部に対してはそのパフォーマンスを存分にアピールできているのは確実でしょう。チームメイトとの成績の差というのは、ドライバーの実力を最も客観的に比較できるものさしとなりうるのですから。さて、いよいよ混迷の度を増してきたタイトル争い。数字の上ではアロンソ有利なのは確実ですが(既に2回タイトルを獲得しているのでプレッシャーもウェーバー、ベッテルに比べて少ない筈)、最後まで気を抜けない展開になりそうです。