1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
6位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
7位 P.マルドナド ロータス・メルセデス
8位 M.フェルスタッペン トロロッソ・ルノー
9位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
10位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
オーストリアGPです。ポールはハミルトン。スタートでは2番グリッドのロズベルグが首位を奪い、ハミルトンとの差をジワジワと広げつつ順調にラップを重ねます。スーパーソフトタイヤにグレイニングが発生すると、ペースが鈍り今まで築いてきたリードが徐々に縮まりました。ロズベルグは上位陣の中では最初にピットイン、速度制限のあるピットロード入口までブレーキングを粘ってロックさせるなど、勝利への執念をみせます。一方のハミルトン、ピット出口の白線をカットするという凡ミスを犯してしまい5秒加算のペナルティ。これで楽になったロズベルグ、順調にラップを重ねます。終盤タイヤを痛めてバイブレーションの問題が発生しますが無事に走り切りトップチェッカー、ライバル・ハミルトンに対する気後れを全く感じさせない走りで見事勝利を収めました。さて、フェラーリのライコネンですが、オープニングラップの2コーナーを立ち上がったところで不可解な挙動で突然リアのコントロールを失ない、後方にいたアロンソを巻き添えにしてコースアウト。アロンソのマシンがライコネンのマシンに乗り上げてしまうという、ヒヤリとするアクシデントがありました。ライコネンはこのレースの前に「F1の魅力を復活させるにはもっと『危険』であることも必要ではないか」という旨のコメントをしていたのですが、皮肉にも危険なアクシデントに遭遇する羽目になってしまいました。F1界の重鎮、ジャッキー・スチュワートはライコネンの考え方には否定的です。スチュワートはモータースポーツの安全性向上に長年取り組んできた実績があります。そのきっかけとなったのは、1973年のアメリカGP、ワトキンスグレンサーキットでチームメイトのフランソワ・セベールの悲惨な死亡事故を目の当たりにしたことでした。あまりのショックに引退レースだったそのレースをキャンセルしてしまった程です。スチュワート引退後に次期チャンピオンを期待されていた愛弟子の死は相当ショックだったことは想像に難くありません。死が隣り合せだった時代のF1を生き抜いてきたスチュワートは、現在のF1ドライバーをみるにつけ、危険に対して鈍感になっていることに苛立っている様にもみえます。1994年のセナを最後にドライバーの死亡事故は起きていませんが、今回のライコネンのアクシデントをみれば判る様に、現在のF1にも十分な危険性を孕んでいることは明らかです。アロンソのマシンがライコネンのマシンとガードレールのRの付いた部分に挟まれたことでライコネンのマシンの上に乗り上げてしまったのは不運でしたが、ライコネンの頭部にアロンソのマシンが直撃しなかったのは幸運でした。もしも、アロンソのマシンがライコネンの頭部を直撃していたら、どういう事態になっていたか想像するだけでそら恐ろしいですね。ここしばらく死亡事故が起こっていないのは単に運が良かっただけ。実際、ヒヤリとするアクシデントはセナの事故以降にも何度も起きています。カーボンモノコックの登場でマシンの堅牢さはアルミハニカムの時代に比べて飛躍的に向上しましたが、今一度安全性について考え直す時にあるのかも知れませんね。
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
6位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
7位 P.マルドナド ロータス・メルセデス
8位 M.フェルスタッペン トロロッソ・ルノー
9位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
10位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
オーストリアGPです。ポールはハミルトン。スタートでは2番グリッドのロズベルグが首位を奪い、ハミルトンとの差をジワジワと広げつつ順調にラップを重ねます。スーパーソフトタイヤにグレイニングが発生すると、ペースが鈍り今まで築いてきたリードが徐々に縮まりました。ロズベルグは上位陣の中では最初にピットイン、速度制限のあるピットロード入口までブレーキングを粘ってロックさせるなど、勝利への執念をみせます。一方のハミルトン、ピット出口の白線をカットするという凡ミスを犯してしまい5秒加算のペナルティ。これで楽になったロズベルグ、順調にラップを重ねます。終盤タイヤを痛めてバイブレーションの問題が発生しますが無事に走り切りトップチェッカー、ライバル・ハミルトンに対する気後れを全く感じさせない走りで見事勝利を収めました。さて、フェラーリのライコネンですが、オープニングラップの2コーナーを立ち上がったところで不可解な挙動で突然リアのコントロールを失ない、後方にいたアロンソを巻き添えにしてコースアウト。アロンソのマシンがライコネンのマシンに乗り上げてしまうという、ヒヤリとするアクシデントがありました。ライコネンはこのレースの前に「F1の魅力を復活させるにはもっと『危険』であることも必要ではないか」という旨のコメントをしていたのですが、皮肉にも危険なアクシデントに遭遇する羽目になってしまいました。F1界の重鎮、ジャッキー・スチュワートはライコネンの考え方には否定的です。スチュワートはモータースポーツの安全性向上に長年取り組んできた実績があります。そのきっかけとなったのは、1973年のアメリカGP、ワトキンスグレンサーキットでチームメイトのフランソワ・セベールの悲惨な死亡事故を目の当たりにしたことでした。あまりのショックに引退レースだったそのレースをキャンセルしてしまった程です。スチュワート引退後に次期チャンピオンを期待されていた愛弟子の死は相当ショックだったことは想像に難くありません。死が隣り合せだった時代のF1を生き抜いてきたスチュワートは、現在のF1ドライバーをみるにつけ、危険に対して鈍感になっていることに苛立っている様にもみえます。1994年のセナを最後にドライバーの死亡事故は起きていませんが、今回のライコネンのアクシデントをみれば判る様に、現在のF1にも十分な危険性を孕んでいることは明らかです。アロンソのマシンがライコネンのマシンとガードレールのRの付いた部分に挟まれたことでライコネンのマシンの上に乗り上げてしまったのは不運でしたが、ライコネンの頭部にアロンソのマシンが直撃しなかったのは幸運でした。もしも、アロンソのマシンがライコネンの頭部を直撃していたら、どういう事態になっていたか想像するだけでそら恐ろしいですね。ここしばらく死亡事故が起こっていないのは単に運が良かっただけ。実際、ヒヤリとするアクシデントはセナの事故以降にも何度も起きています。カーボンモノコックの登場でマシンの堅牢さはアルミハニカムの時代に比べて飛躍的に向上しましたが、今一度安全性について考え直す時にあるのかも知れませんね。