1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
6位 P.ガスリー レッドブル・ホンダ
7位 K.ライコネン アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
8位 V.ボッタス メルセデスAMG
9位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
10位 A.アルボン トロロッソ・ホンダ
ハンガリーGPです。スターティンググリッドはポールがフェルスタッペン、以下ボッタス、ハミルトン、ルクレール、ガスリー、ノリス、サインツと続きます。トップ3の次にマクラーレン2台が並んでいるといった感じですね。スタートでは直後にフェルスタッペンがイン側に動いてブロックラインを採ります。しかし、メルセデスの伸びも良く、あっという間にフェルスタッペンの横に並びかけました。3ワイドでターン1に侵入。ボッタスはタイヤスモークを上げてギリギリまで近づきますが接触はありません。このターン1は下りになっているのでブレーキをロックさせ易い様ですね。ターン2ではボッタスがイン側でブロックラインを採りますが再びブレーキをロックさせます。その隙にハミルトンが大外周りでボッタスの前に出ます。そして、ターン3でインを取る形になりここでオーバーテイク。ずっとハミルトンの横で粘っていたボッタスは、ターン3を通常通りのラインで立ち上がってきたハミルトンに進路を塞がれる形になり加速が鈍ります。その隙を逃さず、後方からきたルクレールがターン3の立ち上がりで一気にボッタスの前に出ました。この際に、左に寄ったルクレールとボッタスが接触。ボッタスのフロントウイングの破片が飛び散ります。ボッタスは、これで一気に2つポジションを失うことになりました。さらに2周目、フロントウイングを破損したボッタスはペースが上がらず、ターン1でアウト側からベッテルにオーバーテイクされます。これで5番手まで後退。後に、フロントウイング交換の為ピットインすることになり、最後尾まで後退します。ボッタスのレースは、オープニングラップのミスが後々まで大きく響くことになりました。38周目、ハミルトンが先頭のフェルスタッペンを射程距離に収めます。右に左にマシンを振り、プレッシャーを与えるハミルトン。やはりというか、予想通りメインストレートで行動に出ます。背後から一気に加速してターン1で、周回遅れのルノーと3ワイドになりながらも、フェルスタッペンのアウト側に並びかけるハミルトン。しかし、突っ込みが甘かった為抜くには至りません。最終コーナーで少し引き離されなければオーバーテイク出来たかもしれませんね。続いて、ターン2でハミルトンはアウト側から並びかけますが、ここではフェルスタッペンがガッチリキープ。ターン3の立ち上がりで背後に着くハミルトン。フェルスタッペンは相変わらずインをガッチリブロックしています。ターン4、ここでハミルトンは意を決した様にアウト側に飛び込みます。ターン4はRが小さく一瞬でクイックに通過するコーナーです。勢いを付け過ぎた為、ハミルトンは曲がり切れずにコースアウト。しかし、ランオフエリアは舗装されているので、すぐにターン5の手前でコースに復帰します。ハミルトンはおそらく、このことを考慮して突っ込んだのでしょう。フェルスタッペンは依然首位をキープしています。49周目、ハミルトンがピットインしてミディアムタイヤに交換。後方のルクレールとのギャップは40秒近くあり、順位を落とすことなくタイヤ交換が出来ると踏んだのでしょう。一時的に19秒にまでフェルスタッペンとのギャップは拡がりますが、タイヤのグリップ差を生かして追撃するという作戦です。結果、このピットストップがレース結果を大きく左右させることになります。ニュータイヤで追い上げを図るハミルトン。フェルスタッペンよりもコンマ6秒早いペースで追い上げます。しかし、フェルスタッペンも対抗し、ほぼ同じペースで均衡を保つ状態が続きます。しかし、残り8周、ハミルトンはファステストを連発してギャップをガンガン詰めて9秒差にまで迫ってきました。不安そうにモニターでその様子を見つめるレッドブルのクルー達。中には頭を抱えて祈る様にしているクルーもいます。ペース配分的にはヤバいところまできています。66周目、最終コーナーで遂にフェルスタッペンを射程内に収めたハミルトン。イン側にブロックラインを採るフェルスタッペンを他所に、ターン1でアウト側からアッサリとオーバーテイク。遂にフェルスタッペンを仕留めました。タイヤが終わっているフェルスタッペンには抵抗する術が無くハミルトンにされるがままの状態です。まあ、例えていうと、遡上して産卵が終わり力を使い果たしてボロボロの「ほっちゃれ」の状態になったサケの様なものですかね?(かなり飛躍した例えではありますが)ハミルトンはそのまま逃げ切りトップチェッカー。今シーズン8勝目。ポイント争いをさらで更にリードを拡げます。2位のフェルスタッペンはその後ピットインしてタイヤを履き替え、ファステストを奪い返すのが精一杯。意地でハミルトンにファステストの1ポイントを加算させるのを阻止しました。3位はベッテル。レース終盤の68周目に、ターン1で幅寄せするルクレールに構わずズバッとインに切り込みます。かなりギリギリの接触する寸前でしたがベッテルが先輩の意地を見せてオーバーテイク。ポディウムをゲットしました。さて、今回のレース、レッドブルはメルセデスのストラテジーにしてやられましたね。レッドブルのタイヤ交換無しで逃げ切る作戦に対し、ニュータイヤで追い上げていくというメルセデスの作戦が当たりました。後からいうのは簡単ですが、もし対抗策があったっとしたらハミルトンと同時にピットイン、もしくはフェルスタッペンのペースが落ち始めた時点でピットインするしかなかったでしょう。タイヤが終わってしまえば、いくらフェルスタッペンでもハミルトンの猛追を防ぐのは不可能でしょうから。ただ、あの状況でそれを判断するのはかなり難しいとは思いますが。何しろ、メルセデスの採った作戦はパッと見、作戦ミスにしか映らないのですから。さて、ハンガリーGPが終わり約1ヶ月のサマーブレイクに入ります。各人胸に去来するものは色々あるとは思いますが、9月1日のベルギーGPには夏休みの宿題を終えて再び集まることになるでしょう。ええ、これは冗談ではなく、各チームの抱えている課題を解決するという意味ですね。レッドブルはメルセデスとガチで戦えるレベルにまで仕上がっている様に思います。深刻なのはフェラーリでしょう。ベッテルがポディウムをゲットしたものの、メルセデスからは1分以上も離されています。今シーズンのフェラーリは調子の波が激しく、安定しません。この原因を突き止めないことには、メルセデスはおろか、レッドブルにも後れを取ることになるでしょう。何はともあれサマーブレイク、1ヶ月後のベルギーGPを楽しみに待つことにしましょう。
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
6位 P.ガスリー レッドブル・ホンダ
7位 K.ライコネン アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
8位 V.ボッタス メルセデスAMG
9位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
10位 A.アルボン トロロッソ・ホンダ
ハンガリーGPです。スターティンググリッドはポールがフェルスタッペン、以下ボッタス、ハミルトン、ルクレール、ガスリー、ノリス、サインツと続きます。トップ3の次にマクラーレン2台が並んでいるといった感じですね。スタートでは直後にフェルスタッペンがイン側に動いてブロックラインを採ります。しかし、メルセデスの伸びも良く、あっという間にフェルスタッペンの横に並びかけました。3ワイドでターン1に侵入。ボッタスはタイヤスモークを上げてギリギリまで近づきますが接触はありません。このターン1は下りになっているのでブレーキをロックさせ易い様ですね。ターン2ではボッタスがイン側でブロックラインを採りますが再びブレーキをロックさせます。その隙にハミルトンが大外周りでボッタスの前に出ます。そして、ターン3でインを取る形になりここでオーバーテイク。ずっとハミルトンの横で粘っていたボッタスは、ターン3を通常通りのラインで立ち上がってきたハミルトンに進路を塞がれる形になり加速が鈍ります。その隙を逃さず、後方からきたルクレールがターン3の立ち上がりで一気にボッタスの前に出ました。この際に、左に寄ったルクレールとボッタスが接触。ボッタスのフロントウイングの破片が飛び散ります。ボッタスは、これで一気に2つポジションを失うことになりました。さらに2周目、フロントウイングを破損したボッタスはペースが上がらず、ターン1でアウト側からベッテルにオーバーテイクされます。これで5番手まで後退。後に、フロントウイング交換の為ピットインすることになり、最後尾まで後退します。ボッタスのレースは、オープニングラップのミスが後々まで大きく響くことになりました。38周目、ハミルトンが先頭のフェルスタッペンを射程距離に収めます。右に左にマシンを振り、プレッシャーを与えるハミルトン。やはりというか、予想通りメインストレートで行動に出ます。背後から一気に加速してターン1で、周回遅れのルノーと3ワイドになりながらも、フェルスタッペンのアウト側に並びかけるハミルトン。しかし、突っ込みが甘かった為抜くには至りません。最終コーナーで少し引き離されなければオーバーテイク出来たかもしれませんね。続いて、ターン2でハミルトンはアウト側から並びかけますが、ここではフェルスタッペンがガッチリキープ。ターン3の立ち上がりで背後に着くハミルトン。フェルスタッペンは相変わらずインをガッチリブロックしています。ターン4、ここでハミルトンは意を決した様にアウト側に飛び込みます。ターン4はRが小さく一瞬でクイックに通過するコーナーです。勢いを付け過ぎた為、ハミルトンは曲がり切れずにコースアウト。しかし、ランオフエリアは舗装されているので、すぐにターン5の手前でコースに復帰します。ハミルトンはおそらく、このことを考慮して突っ込んだのでしょう。フェルスタッペンは依然首位をキープしています。49周目、ハミルトンがピットインしてミディアムタイヤに交換。後方のルクレールとのギャップは40秒近くあり、順位を落とすことなくタイヤ交換が出来ると踏んだのでしょう。一時的に19秒にまでフェルスタッペンとのギャップは拡がりますが、タイヤのグリップ差を生かして追撃するという作戦です。結果、このピットストップがレース結果を大きく左右させることになります。ニュータイヤで追い上げを図るハミルトン。フェルスタッペンよりもコンマ6秒早いペースで追い上げます。しかし、フェルスタッペンも対抗し、ほぼ同じペースで均衡を保つ状態が続きます。しかし、残り8周、ハミルトンはファステストを連発してギャップをガンガン詰めて9秒差にまで迫ってきました。不安そうにモニターでその様子を見つめるレッドブルのクルー達。中には頭を抱えて祈る様にしているクルーもいます。ペース配分的にはヤバいところまできています。66周目、最終コーナーで遂にフェルスタッペンを射程内に収めたハミルトン。イン側にブロックラインを採るフェルスタッペンを他所に、ターン1でアウト側からアッサリとオーバーテイク。遂にフェルスタッペンを仕留めました。タイヤが終わっているフェルスタッペンには抵抗する術が無くハミルトンにされるがままの状態です。まあ、例えていうと、遡上して産卵が終わり力を使い果たしてボロボロの「ほっちゃれ」の状態になったサケの様なものですかね?(かなり飛躍した例えではありますが)ハミルトンはそのまま逃げ切りトップチェッカー。今シーズン8勝目。ポイント争いをさらで更にリードを拡げます。2位のフェルスタッペンはその後ピットインしてタイヤを履き替え、ファステストを奪い返すのが精一杯。意地でハミルトンにファステストの1ポイントを加算させるのを阻止しました。3位はベッテル。レース終盤の68周目に、ターン1で幅寄せするルクレールに構わずズバッとインに切り込みます。かなりギリギリの接触する寸前でしたがベッテルが先輩の意地を見せてオーバーテイク。ポディウムをゲットしました。さて、今回のレース、レッドブルはメルセデスのストラテジーにしてやられましたね。レッドブルのタイヤ交換無しで逃げ切る作戦に対し、ニュータイヤで追い上げていくというメルセデスの作戦が当たりました。後からいうのは簡単ですが、もし対抗策があったっとしたらハミルトンと同時にピットイン、もしくはフェルスタッペンのペースが落ち始めた時点でピットインするしかなかったでしょう。タイヤが終わってしまえば、いくらフェルスタッペンでもハミルトンの猛追を防ぐのは不可能でしょうから。ただ、あの状況でそれを判断するのはかなり難しいとは思いますが。何しろ、メルセデスの採った作戦はパッと見、作戦ミスにしか映らないのですから。さて、ハンガリーGPが終わり約1ヶ月のサマーブレイクに入ります。各人胸に去来するものは色々あるとは思いますが、9月1日のベルギーGPには夏休みの宿題を終えて再び集まることになるでしょう。ええ、これは冗談ではなく、各チームの抱えている課題を解決するという意味ですね。レッドブルはメルセデスとガチで戦えるレベルにまで仕上がっている様に思います。深刻なのはフェラーリでしょう。ベッテルがポディウムをゲットしたものの、メルセデスからは1分以上も離されています。今シーズンのフェラーリは調子の波が激しく、安定しません。この原因を突き止めないことには、メルセデスはおろか、レッドブルにも後れを取ることになるでしょう。何はともあれサマーブレイク、1ヶ月後のベルギーGPを楽しみに待つことにしましょう。