F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2024 ROUND 24 ABU DHABI GP

2024年12月15日 06時57分54秒 | Weblog
1位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー
8位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
9位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
10位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス

 アブダビGPです。最終戦です。スターティンググリッドはポールがノリス。以下、ピアストリ、サインツ、ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、ガスリー、ラッセル、アロンソ、ボッタス、ペレスと続きます。何とマクラーレンがフロント・ロウを独占。これは久々じゃないでしょうか。セナプロ時代はデフォルトな光景でしたが(汗)。そして、フェルスタッペンにタイトルを奪われたノリスですが、有終の美を飾ることができるでしょうか?スタートはノリスの伸びが良くホールショット。後方ではフェルスタッペンがピアストリのインに飛び込み、両車接触しスピン。フェルスタッペンの動きは強引ではありませんでしたが、立ち上がりのラインでフェルスタッペンが僅かに膨らみピアストリを押し出した感じです。フェルスタッペンはコースの端で上手く立て直し11番手で復帰。一方のピアストリはコースアウトして最後方まで下がります。このアクシデントでフェルスタッペンに10秒のタイムペナルティが下されます。10周目、おそらくターン6でしょうか。手前のストレートで一気に加速してルクレールがアロンソをオーバーテイク。マグヌッセンに続いて次々とオーバーテイクを仕掛けポジションを上げていきます。そして、レースの方はノリスが危なげない走りでトップチェッカー。見事有終の美を飾ることができました。最大のライバルであるフェルスタッペンが脱落したことで展開はかなり楽になったのではないでしょうか。とはいえ、サインツが5秒後ろに着けていたので気を抜くことはできなかったと思いますが。3位はルクレール。14番グリッドからの追い上げが評価されてかマン・オブ・ザ・マッチ…、じゃなくてドライバー・オブ・ザ・デイに選出されております。ちなみに、マン・オブ・ザ・マッチはサッカーの試合で使われていますが、ドライバー・オブ・ザ・デイと意味合いは同じと解釈して問題無いですよね?(汗)ファンタジスタのプレーが観客を魅了するのと同じ様に、アツい走りをするドライバーが観客を沸かせるのは、カテゴリーの違うスポーツではありますが、根底には同じものがあると思っています(多分)。さて、今シーズンの総括といきましょう。まず、フェルスタッペン。シーズン序盤は圧倒的な戦闘力で選手権をリードしていました。が、技術責任者のエイドリアン・ニューウェイがチームを離脱した途端低迷。「エイドリアーン!」と叫んでも後の祭り(ロッキーか!笑)。ノリスの追撃を受けることになります。しかし、それでも上手く逃げ切ったのはディフェンディングチャンピオンの貫禄といったところでしょうか。ブラジルGPでの勝利が決定打だった様に思います。続いてノリス。レッドブルが失速したあとは打倒フェルスタッペンの急先鋒として気を吐いて何回か勝利を挙げました。しかし、いかんせんマシンの戦闘力にムラがあり安定して勝利を重ねることができませんでした。また、フェルスタッペンとコース上での攻防に負けることがあったことも精神的に影響したのかも知れませんね。最終戦はしっかりと勝利を挙げてケジメをつけました。来シーズンは期待できるんじゃないでしょうか。そして、ルクレール。昨シーズンは未勝利に終わりましたが、今シーズンは3勝。特に母国のモナコGPでの勝利がハイライトだったのではないでしょうか。モナコの勝利後、調子が落ち込みましたが、シーズンを通じて安定してポイントを重ねたものの、フェルスタッペンを脅かすには至りませんでした。ピアストリ。時折先輩格のノリスを上回る走りを見せており、シーズン2勝を挙げました。しかし、ノリス同様マシンの戦闘力にムラがあるのか、シーズン後半はさほど目立った活躍はしませんでした。サインツ。第3戦のオーストラリアGPでシーズン初勝利。シーズン通算3勝を挙げました。来シーズンはハミルトンがフェラーリに加入することが決まっており、押し出される形でウイリアムズに移籍となります。サインツはチームメイトのルクレールと比較しても遜色の無い走りをしていただけに、離脱するのは実にもったいないですが、大人の事情というのがあるのでしょう。新天地での活躍を祈ります。ラッセル。チームメイトのハミルトンを凌ぐ走りを見せることが多く、やはり注目すべきドライバーの1人だということを実感させました。シーズン2勝。ベルギーGPはトップチェッカーを受けたものの、重量不足により失格。幻の1勝となりました。ラッセルには過度が無かっただけに実にもったい無かったですね。ハミルトン。今シーズン2勝を挙げています。デビュー以来毎シーズン勝利を挙げていましたが、2022年、2023年シーズンは未勝利に終わっています。最盛期を感じさせる走りで3年振りの勝利を挙げました。ポディウム圏外でも光る走りを見せることが多く、まだその実力は健在であることを感じさせます。来シーズンはフェラーリに移籍する訳ですが、赤いレーシングスーツのハミルトン…、全く想像がつきません(汗)。ただ一つ懸念材料があるとすれば、ルクレールと上手くやっていけるのか?ということですね。ルクレールもハミルトンも両者とも優勝できる実力を備えています。もし、タイトル争いに2人が絡んでくるとしたら、ハミルトンは全力でルクレールを潰しにかかるでしょう。8度目のタイトルは是が非でも欲しい筈ですから。2016年、ロズベルグとの熾烈なタイトル争いを忘れる訳にはいきません。ともあれ、フェラーリでのハミルトンは要注目ですね。ペレス。序盤は連続でポディウム圏内フィニッシュと好調でしたが、シーズンが進むにつれて成績は落ち込み、今シーズンレッドブル移籍後初の未勝利となりました。あまりの不振にシーズン途中で解雇されてもおかしく無い状況でしたが、スポンサーのテルメックス(メキシコの大手通信事業者)がついていたために簡単に解雇ができなかったと思われます。不振の原因はフェルスタッペンにしか扱えないマシンに加えて、シーズン途中でチームを離脱したニューウェイの影響も大きかったのでしょう。ただでさえ扱いにくいマシンが、開発が進まなくなることにより余計に扱いにくくなるのですから、不振に陥るのは想像に難くありません。失意の中でのチーム離脱となりましたが、新天地での活躍を期待することにしましょう。角田裕毅。シーズン最高位の7位を3回記録。ベテランのリチャルドを凌駕する走りを見せ、生き残りゲームを見事勝ち抜きました。後任のローソンにも成績では打ち勝ちレッドブル加入か?と思われましたが一転、ローソンの加入が決まりました。トップチームに移籍できなかったのは残念ですが、現在のレッドブルはフェルスタッペンを中心に回っているチーム。フェルスタッペンにしか扱えないマシンに四苦八苦する上に、トップチームのプレッシャーに晒されるその心労は並大抵のものではないでしょう。潰される可能性があると考えるのならば、まだレッドブルに移籍しないで良かったのでは?と、前向きに捉えることもできるのではないでしょうか。さて、来シーズンはハミルトンの大型移籍を始め、各チームのドライバーのラインナップが大きく変わります。加えてマシンの戦闘力もトップ4チーム(4という表現で問題無いですよね?)間で拮抗している状況です。ニューウェイが加入したアストンマーチンがどの程度戦闘力を上げてくるのか?というのも気になるところです。まあ、ニューウェイが設計したマシンの登場は2026年シーズンになるでしょうから、早々に優勝争いに加わる、ということは考えにくいです。未知数な要素が多過ぎる来シーズン、どの様な展開になるのか全く予想がつきません。刮目して待つべし、ですよ?

2024 ROUND 23 QATAR GP

2024年12月08日 08時22分31秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー
6位 C.サインツ フェラーリ
7位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
8位 周冠宇 ステーク・フェラーリ
9位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
10位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス

 カタールGPです。スターティンググリッドはポールがラッセル。以下、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、ルクレール、ハミルトン、サインツ、アロンソ、ペレス、マグヌッセンと続きます。前回ラスベガスGPに続きポールを獲得した好調のラッセル。連勝なるでしょうか?スタートは、2番グリッドのフェルスタッペンがインから伸びてきてホールショット。続けて3番グリッドのノリスもラッセルの前に出ます。一気に2つポジションを落としたラッセル。レースは首位がフェルスタッペン。以下、ノリス、ラッセル、ルクレール、ピアストリ、サインツ、ペレスのオーダーで進んでいきます。30周目、ホームストレート上でアルボンのミラーが突如吹き飛びます。もしかすると、オープニングラップでのアクシデントが影響してるのかも知れませんね。因果関係は不明ですが、この後34周目にハミルトン、35周目にサインツのマシンがパンクを引き起こします。ホームストレート上のデブリを取り除くべくセーフティーカーが導入される事態に。40周目にレース再開。再スタートではノリスがかなり激しく先頭のフェルスタッペンにアタックを仕掛けますが、フェルスタッペンはポジションを死守。その後、ノリスはイエロー区間を減速しなかったとの過度で10秒のストップ・アンド・ゴーのペナルティ。大きく後退することになります。厄介なノリスがいなくなったフェルスタッペンは、危なげない走りでトップチェッカー。マシンを大きく左右に揺さぶりながらフィニッシュするという余裕を見せています。8位には周冠宇(ジョウ・グアンユー)。ここ終盤にきて今シーズン初入賞となりました。この初入賞を祝福してなのか、ドライバー・オブ・ザ・デイに選ばれております。今シーズン限りでステークのシートを失うことが決まっている周ですが、フェラーリの育成ドライバーであったこともあり、フェラーリのリザーブドライバーの座を狙っている模様。果たして野望(?)達成なるでしょうか。

2024 ROUND 22 LAS VEGAS GP

2024年12月01日 06時41分53秒 | Weblog
1位 G.ラッセル メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
6位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
7位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
8位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
9位 角田裕毅 RB・ホンダ
10位 S.ペレス レッドブル・ホンダ

 ラスベガスGPです。ポールはラッセル。以下、サインツ、ガスリー、ルクレール、フェルスタッペン、ノリス、角田裕毅、ピアストリ、ヒュルケンベルグ、ハミルトンと続きます。前回のブラジルGPに続き、予選が好調のラッセルがポール。角田裕毅もブラジルGPに続きシングルグリッドを獲得しております。ガスリーがルクレールやフェルスタッペンを抑えてセカンドロウとういのも要チェックですね。タイトルが懸かっているフェルスタッペンと、そのライバルであるノリスが5番、6番グリッドという何とも中途半端なポジションとなっております。直接対決の行方を見守ることとしましょう。スタートはラッセルがスタートダッシュを決めホールショット。後方ではルクレールがイン側から伸びてきてガスリー、サインツを続けざまにオーバーテイク。一気に2番手に躍り出ます。レースは首位がサインツ。以下ルクレール、サインツ、ガスリー、フェルスタッペン、ノリス、角田裕毅オーダーので進行していきます。32周目、長いバックストレートでフェルスタッペンの背後に着くハミルトン。その先のターン14でフェルスタッペンをオーバーテイク、3番手にジャンプアップです。タイトルを決めることを最優先しているのかフェルスタッペン、ハミルトンをアッサリ前に行かせました。そして、ルクレールがピットインしたことによりハミルトンは2番手に浮上。10番グリッドスタートながらここまで這い上がってきました。ここにきて調子を上げてきたメルセデス勢、ワンツー態勢となります。そして、レースの方はラッセルがポールトゥフィニッシュで今シーズン2勝目、キャリア3勝目を挙げました。1度も首位を明け渡さない完璧な勝利でした。5位はフェルスタッペン。2戦を残してタイトル確定です。優勝で決めることは出来ませんでしたが、苦しかった今シーズンを象徴するかの様な決まり方ともいえるでしょう。レッドブルで4連覇を成し遂げた訳ですが、これは奇しくもセバスチャン・ベッテルと同じ偉業です。同じチームで4連覇したドライバーを2人輩出するというのは、そう簡単に出来ることではありません。さて、2度目の4連覇を成し遂げて歓喜に沸くレッドブルですが、来シーズンに目を向けると早くも暗雲が立ち込めています。マシンデザイナーのエイドリアン・ニューウェイはアストンマーチンに移籍することが決まっています。ニューウェイがガーデニング休暇に入った途端にレッドブルの速さが失われる状況となりました。現状、最速とは、とても世辞にも言えない状況のレッドブル。技術開発のトップが抜けた状態でフェルスタッペンは来シーズンも連覇を成し遂げることが出来るのでしょうか?

2024 ROUND 21 SAO PAULO GP

2024年11月10日 04時47分46秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
3位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
7位 角田裕毅 RB・ホンダ
8位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
9位 L.ローソン RB・ホンダ
10位 L.ハミルトン メルセデスAMG

 ブラジルGPです。スターティンググリッドはポールがノリス。以下、ラッセル、角田裕毅、オコン、ローソン、ルクレール、アルボン、ピアストリ、アロンソ、ストロールと続きます。何と、角田裕毅が自己ベストの3番グリッド。フェラーリの2台よりも速いです。これはもう、初ポディウムを期待するなという方が無理というものでしょう。スタートは2番グリッドのラッセルの伸びが良くホールショット。角田裕毅はオコンにインに割り込まれますが、踏ん張ってポジションキープ。後方では11番グリッドのペレスがスピン、コースアウト。最後尾までポジションダウンしてしまいます。これは痛い。レースの方はラッセル、ノリス、角田裕毅、オコン、ルクレール、ローソンのオーダーで進んでいきます。そして、レースの方はフェルスタッペンがトップチェッカー。スペインGP以来、10戦振りの勝利となります。17蕃グリッドスタートながら、怒涛の追い上げで首位にまで上り詰めました。予選で下位グリッドに沈んだ訳ですが、かえってこのことが、フェルスタッペンのドライバーとしての秀でた能力を証明する結果になった様に思います。2位はオコン、3位はガスリー。何とアルピーヌ勢ダブル表彰台です。不仲が取り沙汰されていたチームメイトのこの2人ですが、今回のポディウムを機に仲直りをすることができた様です。レース終了後、パルクフェルメで抱き合って互いの健闘を称え合っていました。この2人は少年時代にカートで争っていたライバル同士。そして、カート時代にあった同様のシチュエーションに今回のレースを重ね合わせて、思い出を語り合った様です。それにしても、少年時代にカートでライバルだった者同士が、頂点であるF1に上り詰めてチームメイトになっているというのもスゴい話ですね。これは桑田真澄と清原和博との関係にも似ているんじゃないでしょうか(突然の野球ネタで申し訳ありません。汗)PL学園で一緒にプレイしてきた桑田と清原ですが、清原が熱望していた巨人に入れず、桑田がその巨人に入ったことで2人の中は決裂。紆余曲折あったものの、最終的に2人は巨人で一緒にプレイしています。さて今回のレース、32周目にコラピントのクラッシュが原因による赤旗が出たことがリザルトに大いに影響したのではないでしょうか。赤旗中断中はタイヤ交換が認められる為、ピットインせずにコースに残っていた上位3人は大きなアドバンテージを得ることになりました。こうなると、赤旗中断を見越してタイヤ交換を遅らせるという、極端な戦略を生むことにもなりかねません。ていうか、ラッセルは実際にレース中、この事をチームに懸命に訴えていました。タイヤ交換の指示を出すスタッフに対して、「どうせこの雨だ。赤旗が出る筈だからタイヤ交換はしない方がいい」と。仕方なくチームの指示に従ってタイヤ交換をしたラッセルは、赤旗提示後スタッフに向かって「俺言ったよね?ステイアウトした方が良いって!」と不満をこぼしています。もし、ラッセルがステイアウトしていたならば、フェルスタッペンではなくラッセルが優勝していたことでしょう。セーフティーカー導入のタイミングで割を食うドライバーがいたレースは過去にもありました。オコンとガスリーの友情に水を差すつもりはありませんが、今回の赤旗中断がリザルトに与えた影響はかなり大きかった様に思います。

2024 ROUND 20 MEXICO CITY GP

2024年11月03日 07時22分35秒 | Weblog
1位 C.サインツ フェラーリ
2位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
8位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
9位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
10位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー


 メキシコGPです。スターティンググリッドですが、ポールはサインツ。以下、フェルスタッペン、ノリス、ルクレール、ラッセル、ハミルトン、マグヌッセン、ガスリー、アルボン、ヒュルケンベルグと続きます。スタートは、2番グリッドのフェルスタッペンの伸びが良く、ポールのサインツと横並びのままターン1に向かいます。逃げ場を失ったサインツはシケインをショートカットしてコースに復帰。大幅にアドバンテージを築きますが、このままでは明らかにペナルティを食らうのでフェルスタッペンにポジションを譲ります。レースはフェルスタッペン、サインツ、ノリス、ルクレール、ハミルトン、ラッセル、マグヌッセン、ヒュルケンベルグのオーダーで進んでいきます。しかし、後方ではスタート直後のストレートでアクシデントが発生。角田裕毅がアルボンをアウト側からかわそうとしますが接触。弾かれた角田裕毅のマシンはウォールにヒットしエスケープゾーンに向かって一直線に滑っていきます。スタート直後のターン1付近ということもあり、かなり派手なアクシデントとなりました。角田裕毅、アルボン共々リタイアです。9周目、ターン1でサインツがイン側からフェルスタッペンをオーバーテイク。首位に返り咲きます。フェルスタッペンは何の抵抗をすることも無くサインツを前に出しました。10周目、ターン4からターン7にかけてフェルスタッペンとノリスのバトルが展開されますが、その隙を突いてルクレールが2台まとめてオーバーテイク。2番手に浮上しフェラーリのワンツー体制となります。71周目、最終ターンでルクレールが挙動を乱しコースアウト。ウォールにかなり接近し、あわやクラッシュという場面でしたがルクレール、何とか態勢を立て直します。エスケープゾーンのターマックになっている部分のギリギリで持ちこたえてコースに復帰しますが、しかし、この隙にノリスに前に出られてしまいます。”GRACIAS MEXICO.”そして、レースの方はサインツがトップチェッカー。今シーズン2勝目です。来シーズンはウイリアムズに移籍する訳ですが「移籍前に1度勝ちたかった」と語っていた通り、見事念願が叶いました。メキシコはスペイン語圏でもありスペイン人であるサインツにも親しみのある国でしょう。スペイン語の声援に囲まれて格別な勝利の余韻に浸れたのではないでしょうか。しかし、これだけチームに貢献しているサインツが大人の事情とはいえ、今シーズン限りでチームからいなくなってしまうのは何とも残念な限りですね。サインツを押し出す形でハミルトンがフェラーリにやってくる訳ですが、赤いレーシングスーツを着ているハミルトン…、何とも想像がつきません(汗)。フェラーリで勝利を掴むことは、殆ど全てのドライバーの夢だといえるでしょう。そういうチームが残っているということは、F1もまだまだ捨てたもんじゃないということでしょうか。6位はフェルスタッペン。2回連続でノリスをコース外に押しやり10秒×2のペナルティを食らっております。タイトル防衛の為に、なり振り構わずポジションを守りたくなる心情はわからなくもないですが、やはりバトルの際はマシン1台分のスペースを残すのが暗黙の了解となっている筈。危険なドライビングをしていると批判を受けているフェルスタッペンは、ポイント以上のものを失っているんじゃないでしょうか。

2024 ROUND 19 UNITED STATES GP

2024年10月27日 07時08分34秒 | Weblog
1位 C.ルクレール フェラーリ
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
4位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
5位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
6位 G.ラッセル メルセデスAMG
7位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
8位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
9位 L.ローソン RB・ホンダ
10位 F.コラピント ウイリアムズ・メルセデス

 アメリカGPです。アメリカといえば、ワールドシリーズの開幕直前となる訳で、なかなか絶妙なタイミングですね(汗)。ヤンキースはニューヨーク。ドジャースはカリフォルニアと、F1開催のテキサスの南部とは距離的に離れている訳ですが、プロスポーツリーグのたくさんあるアメリカは何ともうらやましい限りですね。エンタメ大国でもあるアメリカは、こういったプロスポーツのみせ方がとても上手で、この辺の感覚は日本人は絶対にかなわない様な気がします。さて、スターティンググリッドですが、ポールがノリス。以下、フェルスタッペン、サインツ、ルクレール、ピアストリ、ガスリー、アロンソ、マグヌッセン、ペレス、角田裕毅と続きます。スタートはボールのノリスが、イン側のフェルスタッペンに対してマシンをイン側に寄せて牽制。しかし、この牽制は失敗し、フェルスタッペンに前に出られるばかりか、フェラーリの2台にも先行されてしまいます。ノリスは4番手に後退。スタートの攻防戦に失敗したノリス、ポールから大幅にポジションダウンで序盤から苦しい展開となります。52周目、直角コーナーよりもやや鋭角になっているターン12でノリスがフェルスタッペンに仕掛けます。フェルスタッペンをアウト側から被せてきたノリスですが、ラインを変えずに進んできたフェルスタッペンに逃げ場を奪われた感じで、アウト側のエスケープゾーンに大きくはみ出します。直後の立ち上がりでフェルスタッペンをオーバーテイクしますが、この時のノリスの動きが審議対象に。そして、レースの方はルクレールがトップチェッカー。2位にサインツとフェラーリのワンツーフィニッシュです。サインツの早目のハードタイヤに交換。そして、ルクレールがフェルスタッペンのタイヤ交換直後にハードタイヤに交換したのはセオリー通りの動き。ピット戦略の妙もありフェラーリ、見事ワンツーをものにしました。3位はフェルスタッペン、4位はノリス。からくもフェルスタッペンをオーバーテイクしたノリスでしたが、件のオーバーテイクの際にエスケープゾーンにはみ出したのがペナルティの対象となり、レースタイムに5秒の加算となりました。スタート直後のつばぜり合いでリザルトの大勢が決したともいえる今回のレース。タイトルを争っている2人の直接対決となった訳ですが、今回はフェルスタッペンに軍配が上がりました。その差は57ポイント。本調子ではないとはいえ、王者の意地をみせるフェルスタッペンにノリスはどこまで対抗できるでしょうか?

2024 ROUND 18 SINGAPORE GP

2024年09月29日 07時24分42秒 | Weblog
1位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
4位 G.ラッセル メルセデスAMG
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 L.ハミルトン メルセデスAMG
7位 C.サインツ フェラーリ
8位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
9位 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ
10位 S.ペレス レッドブル・ホンダ

 シンガポールGPです。スターティンググリッドは、ポールがノリス。以下、フェルスタッペン、ハミルトン、ラッセル、ピアストリ、ヒュルケンベルグ、アロンソ、角田裕毅、ルクレール、サインツと続きます。ここのところ、全くの不調続きだったフェルスタッペンがフロントロウというのも不気味ですね。スタートはノリスの出だしが良くホールショット。ハミルトンがフェルスタッペンのアウト側から被せようとしますが、フェルスタッペンはこれを阻止。後方では、アロンソとルクレールでしょうか、続けざまにコースアウト。ヒュルケンベルグと並走していたアロンソが、前方のピアストリとの車間が詰まってきたのを見て一瞬挙動を乱し、つられてルクレールもコースアウトしたものと思われます。この2台は程なくコースに復帰。上位陣はスターティンググリッドと同じオーダーでレースが展開されることになります。40周目、フレッシュタイヤのピアストリがターン7でハミルトンをアウト側からオーバーテイク。45周目、同じくターン7でピアストリはラッセルもアウト側からオーバーテイク。メルセデス勢を次々と料理するピアストリ、ポディウム圏内にポジションアップです。そして、レースの方はノリスがブッチギリのトップチェッカー。盤石の勝利、と言いたいところですが、今回のノリスは危なっかしい場面が何度かありました。オーバースピードで飛び込み、ブレーキをロックさせて何とかクラッシュは回避したものの、ウォールすれすれまで近づくという場面がありました。他にも、コーナーの侵入時にウォールに異常接近したりという場面も。遠目で見たら「これ完全にぶつかってますよね?」と思わずツッコミを入れてしまいたくなる程です。一歩間違えれば、ギリギリウォールにヒットしたのが原因でリタイアしたマグヌッセンの様になっていたでしょう。マグヌッセンの場合はギリギリ大丈夫!と思ったらぶつかっていた感じでしたが。パーツが飛び散ったので遠目で見ても明らかでした。ある意味見せ場を作ったともいえるノリスですが、タイトルを獲るにはもっと安定した走りが必要なんじゃないでしょうか。

2024 ROUND 17 AZERBAIJAN GP

2024年09月22日 08時16分42秒 | Weblog
1位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
6位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス
7位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス
8位 F.コラピント ウイリアムズ・メルセデス
9位 L.ハミルトン メルセデスAMG
10位 O.ベアマン ハース・フェラーリ

 アゼルバイジャンGPです。スターティンググリッドは、ポールがルクレール。以下、ピアストリ、サインツ、ペレス、ラッセル、フェルスタッペン、アロンソ、コラピント、アルボン、ベアマンと続きます。前回のイタリアGPでは優勝と好調のルクレール。連勝なるでしょうか?4番グリッドにはペレス。久々にチームメイトのフェルスタッペンよりも前のグリッドに着きました。スタートはルクレールの出だしが良く、余裕のホールショット。後続車には混乱は無く、各車通過していきます。16周目、ピアストリがピットイン、フェラーリのワンツー体制となります。20周目、新しいタイヤを履いたピアストリが早くも追い上げてきました。ターン1でルクレールをオーバーテイク。首位に躍り出ます。しかし、その後ピアストリは思いの外ペースが上がらず、ルクレールの猛攻を受けることになります。ですが、徐々にペースが上がり、終盤には安全圏までルクレールを引き離すことに成功しました。50周目、ペレスはターン1でルクレールにアタックを仕掛けますが失敗。後方にいたサインツに前に出られてしまいます。ターン2を立ち上がり、ターン3に向かうストレートで横並びになった2台。しかし、この2台は接触し、両者ともリタイアとなってしまいます。この件に関しては、ペレスの責任が取り沙汰されていますが、サインツがスライドしながらペレスにぶつかった様に見えます。ペレスが露骨にミスをしでかしたという訳ではないので、そこまで非難されているのも不思議な感じがしてしまいます。むしろ、ウォールとサインツに挟まれてクラッシュしたペレスの方が被害者ではないかと思う程です。さて、そんな激しいアクシデントを尻目に、ピアストリはトップチェッカー。遂に正真正銘、実力で勝利を手にしました。ハンガリーGPでの勝利は、チームオーダーによりノリスから譲られて得た勝利なので自分としても納得しないものがあったのではないでしょうか。しかし、今回、自力でライバル(ルクレール)を捻じ伏せて得た勝利はピアストリの大きな自信になったに違いありません。まだデビュー2年目でここまで堂々たる走りを見せるとは、末恐ろしい存在です。

2024 ROUND 16 ITALIAN GP

2024年09月08日 09時09分09秒 | Weblog
1位 C.ルクレール フェラーリ
2位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 C.サインツ フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 G.ラッセル メルセデスAMG
8位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
9位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス
10位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ

 イタリアGPです。スターティンググリッドは、ポールがノリス。以下、ピアストリ、ラッセル、ルクレール、サインツ、ハミルトン、フェルスタッペン、ペレス、アルボン、ヒュルケンベルグと続きます。スタートはノリスの出だしが良く、ホールショット。2番グリッドのピアストリはやや出遅れ、ラッセルが並びかけます。ラッセルをアウト側に追いやる様な動きをみせたピアストリ。ラッセルはそのあおりを受けたのか、ターン1で挙動を乱し、シケインを直進することを余儀なくされます。ドミノ状に並んだ防御壁をかいくぐってコースに復帰しますが、7番手にまでポジションを落としました。ターン4で、今度はピアストリがノリスにアウト側から仕掛けます。ターン4は並んで入ったものの、ターン5の立ち上がりで苦しくなったノリスはルクレールにストレートで並びかけられ、ターン6でルクレールのオーバーテイクを許すことに。レースはピアストリ、ルクレール、ノリスのオーダーで進んでいくことになります。そして終盤、マクラーレンの2回目のピットストップの後、1ストップを敢行しているルクレールとサインツがワンツー体制で走行。サインツは惜しくもマクラーレンの餌食となり4番手に後退しましたが、ルクレールは見事逃げ切ることに成功。チーム内バトルに熱中するマクラーレンの裏をかいた訳です。マクラーレンがフェラーリの作戦に気付いた時には既に遅し。チーム内バトルによりタイヤを消耗していたマクラーレンとしては1ストップ作戦に変更する選択肢が残されていませんでした。かくして、ルクレールが聖地モンツァでトップチェッカー。イタリアGPではレース終了後、ティフォシ達がコースに出てくることが恒例行事となっていますが、今回はヤバい!コースの遥か向こうまでティフォシで埋め尽くされています!(汗)5年振りにモンツァで劇的な勝利を挙げた訳ですが、シャンパンファイトは予想以上に盛り上がることとなりました。

2024 ROUND 15 DUTCH GP

2024年09月01日 05時59分03秒 | Weblog
1位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス
5位 C.サインツ フェラーリ
6位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
7位 G.ラッセル メルセデスAMG
8位 L.ハミルトン メルセデスAMG
9位 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー
10位 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス

 オランダGPです。スターティンググリッドは、ポールがノリス。以下、フェルスタッペン、ピアストリ、ラッセル、ペレス、ルクレール、アロンソ、ストロール、ガスリー、サインツと続きます。ここフェルスタッペンの地元でポールを獲得したノリス。ここアウェイの地で勝利を挙げることができるでしょうか。スタートはノリスがもたついていたのか、フェルスタッペンが一気に加速してホールショット。フェルスタッペンがレースを先導してく展開となります。18周目、ノリスは狙いすましたかの様にターン1でフェルスタッペンをオーバーテイク、首位に返り咲きます。そして、ノリスは危なげない走りでトップチェッカー。フェルスタッペンとのポイント差を70点程に詰め寄りました。今回、コース上でライバルを捻じ伏せて自身のキャリア2勝目をもぎ取ったノリス。フェルスタッペンとしては、まだポイント差があるとはいえ、うかうかしていられない状況となってきました。