1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 M.フェルスタッペン トロロッソ・ルノー
5位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
6位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
7位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
8位 P.マルドナド ロータス・メルセデス
9位 F.ナッセ ザウバー・フェラーリ
10位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
アメリカGPです。メキシコを襲ったハリケーン「パトリシア」の影響で土曜の予選が中止。サーキットのあるテキサス州はメキシコとの国境線に面しているので、モロに影響を受けてしまうんですね。予選は日曜日の午前中に行われることとなりました。2004年の日本GPも台風22号の影響で、同様の措置が取られたことが懐かしいですね。決勝では佐藤琢磨がスタートでバトンに前に出られたことが影響して4位止まりに。母国での表彰台はなりませんでした。今思い返しても悔しいですねっ、本当に!さて、アメリカGPの決勝ですが、雨は止んだものの路面はウェットの状態。レース中、路面が乾いていくことが予想される難しいコンディションの中、全車浅溝のレインタイヤでグリッドに並びます。スタートでは2番グリッドのハミルトンが猛ダッシュ。ポールのロズベルグはハミルトンにコース外に押し出され5番手にポジションダウン。って、またかい!ハミルトンに弾き出されるロズベルグ。まるで、デジャブの様に繰り返されるこの光景。2011年シーズン、ハミルトンはマッサと絡みまくっていましたが、今度はロズベルグに標的を変えたのですか?と、冗談はこれくらいにして、今回の事態を重くみたのか、さすがにチーム側もハミルトンと話し合いを持つことにした様です。さて、先頭に立ったハミルトンですがペースが伸び悩み、場外に弾き出した筈のロズベルグに抜き返されることになります。意地で取り返したトップの座。このままロズベルグ優勝か?と、思いきやレースも終盤に差し掛かった49周目、ロズベルグが痛恨のミスでコースアウト。ハミルトンは難なく先頭に返り咲きトップチェッカー。自身3度目、2年連続のドライバーズタイトルを決めたのでした。自他共に認めるライバル関係のハミルトンとロズベルグ。セナとプロストに例えられることもありますが、自分はどちらかというとジル・ビルヌーブとディディエ・ピローニの関係の方が近い様に思います。ビルヌーブは1982年ベルギーGPの予選中の事故でこの世を去りました。チームメイトのピローニのタイムを塗り替え様と、無茶なアタックに出た結果でした。スロー走行していたヨッヘン・マスのマシンに接触したビルヌーブのフェラーリは宙を舞いコースアウト。地面に叩きつけられてバラバラになったマシンからビルヌーブは投げ出されてしまったのです。そのベルギーGPの前に行われたサンマリノGP。ビルヌーブはピローニに裏切られる形で勝利を奪われていました。燃費節約の為、ピットからのスロー走行の指示に従った先頭のビルヌーブはピローニにオーバーテイクされてしまい勝利はピローニの手に。表彰台では明らかに不愉快そうなビルヌーブの顔が。この時の怒りがゾルダーでの悲劇に繋がったことは間違いないでしょう。さらに遡ること1979年。このシーズンフェラーリは絶好調。ビルヌーブはタイトルを狙える位置にありましたが、チームオーダーを守りエースドライバーのジョディ・シェクターにタイトルを譲ったのです。チームオーダーを忠実に守り、タイトルまで譲った経験を持つビルヌーブにとって、ピローニの行いは断然許しがたいものと映ったことでしょう。怒りは頂点に達していたに違いありません。さて、チームオーダーを守らないハミルトンにタイトルを奪われたロズベルグ。ハミルトンの強引なアタックで何度もコースの外に押し出されているロズベルグ。ロズベルグの心境はビルヌーブのそれに近いものがあると思います。残念ながら2シーズン連続でタイトルは逃してしまいました。しかし、ここ数戦ハミルトンを凌駕する走りを見せていた事実を見逃してはならないでしょう。間違いなく実力は伴っている筈なので、いつか必ずタイトルを獲れると信じています。
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 M.フェルスタッペン トロロッソ・ルノー
5位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
6位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
7位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
8位 P.マルドナド ロータス・メルセデス
9位 F.ナッセ ザウバー・フェラーリ
10位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
アメリカGPです。メキシコを襲ったハリケーン「パトリシア」の影響で土曜の予選が中止。サーキットのあるテキサス州はメキシコとの国境線に面しているので、モロに影響を受けてしまうんですね。予選は日曜日の午前中に行われることとなりました。2004年の日本GPも台風22号の影響で、同様の措置が取られたことが懐かしいですね。決勝では佐藤琢磨がスタートでバトンに前に出られたことが影響して4位止まりに。母国での表彰台はなりませんでした。今思い返しても悔しいですねっ、本当に!さて、アメリカGPの決勝ですが、雨は止んだものの路面はウェットの状態。レース中、路面が乾いていくことが予想される難しいコンディションの中、全車浅溝のレインタイヤでグリッドに並びます。スタートでは2番グリッドのハミルトンが猛ダッシュ。ポールのロズベルグはハミルトンにコース外に押し出され5番手にポジションダウン。って、またかい!ハミルトンに弾き出されるロズベルグ。まるで、デジャブの様に繰り返されるこの光景。2011年シーズン、ハミルトンはマッサと絡みまくっていましたが、今度はロズベルグに標的を変えたのですか?と、冗談はこれくらいにして、今回の事態を重くみたのか、さすがにチーム側もハミルトンと話し合いを持つことにした様です。さて、先頭に立ったハミルトンですがペースが伸び悩み、場外に弾き出した筈のロズベルグに抜き返されることになります。意地で取り返したトップの座。このままロズベルグ優勝か?と、思いきやレースも終盤に差し掛かった49周目、ロズベルグが痛恨のミスでコースアウト。ハミルトンは難なく先頭に返り咲きトップチェッカー。自身3度目、2年連続のドライバーズタイトルを決めたのでした。自他共に認めるライバル関係のハミルトンとロズベルグ。セナとプロストに例えられることもありますが、自分はどちらかというとジル・ビルヌーブとディディエ・ピローニの関係の方が近い様に思います。ビルヌーブは1982年ベルギーGPの予選中の事故でこの世を去りました。チームメイトのピローニのタイムを塗り替え様と、無茶なアタックに出た結果でした。スロー走行していたヨッヘン・マスのマシンに接触したビルヌーブのフェラーリは宙を舞いコースアウト。地面に叩きつけられてバラバラになったマシンからビルヌーブは投げ出されてしまったのです。そのベルギーGPの前に行われたサンマリノGP。ビルヌーブはピローニに裏切られる形で勝利を奪われていました。燃費節約の為、ピットからのスロー走行の指示に従った先頭のビルヌーブはピローニにオーバーテイクされてしまい勝利はピローニの手に。表彰台では明らかに不愉快そうなビルヌーブの顔が。この時の怒りがゾルダーでの悲劇に繋がったことは間違いないでしょう。さらに遡ること1979年。このシーズンフェラーリは絶好調。ビルヌーブはタイトルを狙える位置にありましたが、チームオーダーを守りエースドライバーのジョディ・シェクターにタイトルを譲ったのです。チームオーダーを忠実に守り、タイトルまで譲った経験を持つビルヌーブにとって、ピローニの行いは断然許しがたいものと映ったことでしょう。怒りは頂点に達していたに違いありません。さて、チームオーダーを守らないハミルトンにタイトルを奪われたロズベルグ。ハミルトンの強引なアタックで何度もコースの外に押し出されているロズベルグ。ロズベルグの心境はビルヌーブのそれに近いものがあると思います。残念ながら2シーズン連続でタイトルは逃してしまいました。しかし、ここ数戦ハミルトンを凌駕する走りを見せていた事実を見逃してはならないでしょう。間違いなく実力は伴っている筈なので、いつか必ずタイトルを獲れると信じています。