
〔土塀。維持が面倒なのでそろそろブロック塀か(画像クリックで拡大)〕
田舎の古い地域といえども多くの建物は改築され現代風になっている。だが、塀などは家の本体ではないので同時に手を付けることなく残している場合がある。手の付けなかった土塀などは観光客から趣があると言われるが、持主にとっては、古い故、何かの拍子に崩れて怪我をする人がでないか等、気がかりになっているのである。で、ブロックかアルミのフェンスに替えてしまおうとかなどと思いながら、決断のきっかけを待っている。このようにして昔の名残は徐々になくなっていく。
地域の集まりで長老たちから「俺が子どもの頃、〇〇の家の横に大きな灯籠があって、、、」というような話を聞かされることがある。だが今はその場所にそんなものはなく、長老の昔懐かしの話しとして聞いている。後に我らが語るこの土塀もいずれそうした話の類になるのである。
ちょっと淋しい気もするが、未来に対して過去は増え続けるわけで、適当に捨てなければならないのだろう。

〔今日の散歩中に見つけた鶏頭(画像クリックで拡大)〕