トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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終着駅を訪ねて4  甘木(西日本鉄道)

2013-06-04 21:29:00 | 
終着駅シリーズ、前回の甘木鉄道甘木駅に続いて、至近にあるもう一つの甘木駅、西鉄甘木駅を紹介する。

西鉄の甘木駅は、国鉄・甘木鉄道の甘木駅に先立つこと16年、1921年に開業した。当時は三井電気軌道の終着駅で、軌道であったから「甘木停留所」と言った方が適切であろうか。しかしながらこの甘木駅が「初めての」甘木駅ではなく、更に13年さかのぼる1908年に朝倉軌道の甘木駅が、現在の甘木バスセンター付近に開業している。甘木に乗り入れた鉄軌道としては朝倉軌道、両筑軌道(朝倉軌道の甘木駅に乗り入れ)に次いで3つ目となる。


駅舎は1948年に昇圧、大牟田線との直通運転開始時に建てられた物と思われる。国鉄との連絡運輸の取り扱いは無かったのか、「西鉄甘木駅」と改称させられることもなく、甘木鉄道同様、単に「甘木駅」を名乗る。


駅前広場も無く、構内も必要最小限の広さしかないコンパクトな造り。甘木線内の途中駅では唯一自動改札機を備えるが、乗降人員は北野駅に次いで線内2位である。



改札を出るとすぐホーム。島式1面2線で、一応頭端式であるが先端にスロープやトイレが設けられ、頭端式という印象は薄い。




駅を背に立ち、左側を眺める。この交差点を左に曲がると、甘木鉄道甘木駅に通じる。右側には西鉄甘木駅バス停があるが、バスと電車の乗継は殆ど考慮されていない。


上の写真を左に曲がった所、青い標識の奥が甘木鉄道甘木駅である。

○基礎データ
所在地 福岡県朝倉市甘木
路線 西日本鉄道甘木線
開業 1921年12月
乗り入れバス路線 甘木観光バス 朝倉市内循環
乗降客数 1449人(2011年)
有人駅
訪問日 2013年5月18日


駅と駅前風景20・バスターミナル58 音威子府 

2013-06-02 21:36:00 | 
前回の雄信内駅から南へ7駅、54.4Km,かつて天北線との分岐点であった音威子府駅へ至る。ここは道内でもっとも人口の少ない音威子府村の中心で、2012年12月31日現在の推計人口は僅か839人である。人口規模からいえば無人駅であっても不思議ではないが、前述のように1989年まで天北線との分岐駅であった経緯から、現在も特急が停車する有人駅であり、みどりの窓口もある。


林業や木工芸品が盛んである村の特色を生かすべく、平成に入ってから改築された新駅舎も木造駅舎となった。音威子府駅と共に交通ターミナルの表記も掲げられており、宗谷バスの出札所も入居している。


ホームは2面3線、全旅客列車が停車し、当駅始発・終着の列車もある。


天北線代替バスのほか、道北バスと共同運行する「特急えさし号(枝幸~歌登~音威子府~札幌・旭川)」も発着する。


木工芸品の村らしい出発・改札案内。駅内にはそば屋もあり、それなりに人気はある。


駅舎内には天北線資料館が併設されている。


駅の東側には人家は見当たらず、原野が広がっている。


西側は村の中心集落がある。といっても人口800人の村だけに、個人商店が少々ある程度である。


○基礎データ(駅)
所在地 北海道中川郡音威子府村字音威子府509番地
路線 北海道旅客鉄道 宗谷本線 天北線(1989年まで)
開業 1912年11月
乗り入れバス路線 宗谷バス 道北バス
乗客数 16名(1992年)
有人駅 みどりの窓口有り
訪問日 2012年10月12日


◎基礎データ(バスターミナル)
所在地 北海道中川郡音威子府村字音威子府509番地
乗り入れ事業者 宗谷バス、道北バス
乗車券類 窓口で発売
連絡鉄道路線 JR宗谷本線
類型 鉄道接続、地域拠点 
訪問日 2012年10月12日