今朝は風があまり無く、微風なので、中心花が開いてきた「王林」と「ジュナゴールド」に授粉をする。
「ラブタッチ」という器械で、白いタンクに花粉を入れて、それをコンプレッサーで毛バタキのようなノズルから花粉を飛ばし授粉します。昨年採った貯蔵花粉と増量剤の石松子(せきしょうし)といって、ヒゲノカズラというシダ類の胞子をピンクに着色したものを混ぜてタンクに入れます。
このように、花をなでているようにして授粉していきます。ただ皆に付けるわけでなく、枝先や花叢の弱い物や枝の背と腹に着いた花は省いていきます。つまり、摘果で落ちされる部位の花には花粉を付けず、主に、中果枝、短果枝でも花叢の葉が多い物を中心に授粉していきます。
昼頃になると、あんなに青空が広がっていたのが雲で覆われた空になって、雨が降り出してきました。雨が降っては授粉出来ませんので、午後は「王林」の新梢に着いた花を摘み取っていました。りんご園はりんごの花が咲いて、一年で一番綺麗で華やかな時期に入ります。