や~・・・久しぶりにお日様をまともに見たような気がします(^^)。天気予報では強い寒気がはいり風雪が強まり大荒れの予報でしたが一時的ですが晴れているので久々にりんご園に出て剪定をする。一応、紫外線対策・・・日焼け止めクリームを塗ってですよ。塗らないとお日様と雪の照り返しで塗らないと顔が痛い・・・そして、フェースマスクや帽子、メガネの形がついての日焼けが目立つ。でも、剪定の後半になるとまめに塗っていればいいのだが塗るのを忘れて日焼けしてしまうんだよな・・・(^_^;)。
県の指導機関によれば今年の花芽は良くないそうだ。花芽だと思っても割ってみれば花じゃなく葉芽だとか花芽が小さく弱小芽だそうで、昨年の気候が影響しているみたいだ。何と言っても夏の猛暑と秋の長雨そして日照不足が原因のようだ。ちょっと心配なところがあるけれども、だからと言って花芽ばかり見て剪定して太い枝を多く残しておいても日当たりが悪く品質の良いりんごが採れず次の年の花芽にも影響してくる。やっぱり基本通り大枝から切り落として空間をあけてそれからいかにその空間をいかした枝を配置するかです・・・。それがむずかしいし理想に近づけるように年々レベルアップするように毎年勉強です。剪定とは奥が深いものです。
午前中で3本剪定する。まだ調子が出ない・・・。青空のもとで作業するのは気分が良い。午後はちょっと勉強しに弘前市のりんご公園に出かける。
所変わって弘前市りんご公園にあるふじの準原木です。このふじの準原木はふじの育ての親、故斎藤昌美氏のりんご園にある60歳になった樹を平成19年の11月にここに移植したものです。準原木とは昭和20年代に藤崎町にあった当時の農林園芸試験場東北支場で育成されたふじを昭和33年に斎藤昌美氏が原木から穂木を譲り受けました。当時栽培しにくい品種でありましたが氏の努力と研究により栽培技術が確立されました。そして、そこから、穂木が多くのりんご生産者に配布され接ぎ木されてふじが普及され今日に至っているということで正に世界のふじと言われる位です。久しぶりに見るこの樹は60歳で移植したとは思えない位樹勢が回復しています。今日はこの樹を剪定するという事で勉強しにおじゃましました。移植してから毎年、斎藤昌美顕彰会の行事として行われています。今回この樹を剪定している所を見たくて日時を聞いて来ました。
さて、剪定にはいります・・・。剪定しているのは斎藤昌美氏の高弟のS氏で指示棒で2人の助手に切るところを指示して采配をふるっていました。移植した当時は60歳の大木を移動するという事で枝をかなり切り落として、根は鉢をまいてきましたがそれもかなり切り落として移植したそうです。すばらしい管理で老木を移植したとは思えないくらいの回復ぶりです。私が特に見たかったのは成り枝が無くなっている樹をどのようにして復活させ、かつてのような樹形になる過程を・・・です。普通の樹では切り落とす徒長枝を利用して成り枝をどのように増やしていくか私の注目する点です。今の時点では成り枝がまだまだ少なく樹の養分の流れを読んで成るような枝を多く残して増やしながら良い枝を選抜していく・・・というような流れだということが伝わってきた。来年がまた楽しみだ・・・。今日もまた少し勉強になり、見に来て良かった(^^)。