今日は曇り空で、朝のうちは岩木山と青空が雲の切れ間から覗かせていて、山頂が雲に浮いているみたいでこの景色もいいね・・・。
主力品種の「ふじ」の花は散り始めていて、花が早いものは実になっているものと思われる。
これは授粉樹ですが、今が満開、見頃で、雲の切れ間の青空に映えてとてもきれいに見える。でも、この授粉樹、「ふじ」のタイミングからずれているみたいだ。
「つがる」の花が満開で、散り始めています。でも、まだまだ、見頃で、りんごの花のトンネル みたいで、マメコバチではなく、ミツバチが蜜を集めて飛び回っています。少しくらい気温が低くても、風が多少強くてもびくともしません。でも、マメコバチの魅力は花粉を集めているので花粉が体に当たるのが多いからです。ミツバチは蜜を集めるだけなので花粉に体を当てるのが少ない。マメコバチは刺しません。どちらも一長一短です。
マメコバチの授粉もそうですが、人手の授粉に欠かせないのが来年の授粉に使う貯蔵花粉の確保です。花粉の採取に使う花は「シナノスイート」で、この花は同じ品種以外は殆どの品種にも使えます。りんごの殆どは自分の花粉で実を結ぶことが出来ないので他の品種の花粉が必要になってきます。品種によっては使えないものも有ります。「ジョナゴールド」や「むつ」などの3倍体品種の花粉は使えません。
花の採取です。風船状または、雄しべが見えてくる程度か、花粉が出ていない花が丁度いい。
採取した花はりんごの木箱に入れておく。
採取した花はその日のうちに葯を機械で落す。
この位の量の花を少しずつ機械にかけて花粉の出る葯と花びらに分離する。
開葯したものを部屋に運び込み、模造紙に薄く散らかして、20~25℃で、湿度80%の部屋に2~3日置くと開葯完了だ。乾燥剤(シリカゲル)を入れて密封して、冷暗所に保管しておきます。