みなさん、こんにちは。
今回はSBPです。
スペルアウトするとSpontaneous bacterial peritonitis (SBP)ですので、実際は特発性ではありません。
非代償性肝硬変などで、腹水貯留ケースに起こりますが、腸管穿孔などの原因がなく、非続発性に起こるということが重要です。
腹部の圧痛は大多数の患者にみられますが、腹痛の明らかでない症例もみられます。
反跳痛のみられる症例は半分以下で、典型的な化膿性腹膜炎の腹部所見を呈さない症例が多いです。
血圧低下のみられる症例もあり、時に、悪心・嘔吐、意識障害などもみられます。
基礎疾患の脾機能亢進症を有するため、末梢血の白血球増多をきたす症例は少ないです。
だが、核の左方移動は80%にみられます。
本症診断に最も重要な検査は腹水検査。
腹水中の白血球増多は全例にみられ、特に多核白血球の増加(250/mm3以上)が診断の決め手となります。
血液培養は約半数に陽性となります。
写真 浦添市内の居酒屋
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