1. 薬剤熱の頻度は以外に多いです。
薬剤服用中の患者で原因不明の発熱をきたした場合には薬剤熱の可能性も考えるとよいでしょう。
薬剤熱をきたす頻度の多い薬剤は抗菌薬・抗けいれん薬・循環器系薬・抗腫瘍薬です。
2. 不明熱の鑑別では、薬剤熱は感染症に次いで2番目のカテゴリーとして考えるとよい。
第4の鑑別とすると、推論として後回しにされるおそれがあります。
原因と思われる薬剤を中止(変更)し、注意深い観察をおこなって、解熱するかどうかを観察しましょう。
解熱するまでの予測時間では薬剤の半減期を考慮。
3. 薬剤熱の診断は臨床状況証拠で行います。
薬剤熱診断において、感度と特異度のよい検査はいまのところ存在しません。
好酸球増多がなくても薬剤熱はありえます。
写真 シーサー
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鑑別診断ネモニクス |
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