世界的に権威のある英国医学雑誌(British Medical Journal)に、日本でも「関節の痛み」に対して一般的に使用されているグルコサミンやコンドロイチンに関する研究が発表されました。
変形性膝関節症及び股関節症に対するグルコサミン、コンドロイチンの効果を調べるいくつかの研究をネットワーク・メタ分析という手法で検討した研究です。
その最終的な結果は、レントゲン上の関節の変形への効果と自覚的な痛みに関して、プラセボ(偽薬)にくらべて効果があるということはなかったことを示しました。
ただ、痛み自体を客観的に測定することは難しいので、一概にグルコサミンもコンドロイチンも「効かない」というように断言はできません。しかしながら、痛みがよくならないのに、これらを使用し続ける必要はないかもしれません。
膝の痛みについては、様々な研究から、実は「大腿四頭筋訓練」という運動がもっとも効果があることが、研究により証明されています。スクワット運動というエクササイズにこの筋肉を増強させる効果があります。
もちろん、やり過ぎはよくありませんので、適度の負荷と回数がお勧めですね。高価ですがエビデンスに乏しいサプリの購入より、こうした科学的事実をもっと広めていきたいものです。
今回は以上です、シルバーウィークは全国的に晴れの天気でまさに行楽日和でした、しかし今朝台風21号が発生したそうです、これからかなり発達するようなので、警戒が必要です、では次回に。
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