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心不全の胸部X線写真

2019-03-11 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
今回はCXR in CHFです。
 
 
特徴は肺うっ血に伴う変化です。
 
 
すなわち、肺静脈うっ血(肺静脈圧または肺毛細管圧が15 mmHg以上)です。



①肺血流の肺尖部へ再分布(redistribution)


②上肺静脈の拡大


③肺血管径の上下逆転
 

④間質性浮腫(肺静脈圧または肺毛細管圧20 mmHg以上):  肺毛細管圧が血漿膠質浸透圧を超えると、間質に浮腫が生じて、perihilar haze、peribronchial cuffing、perivascular cuffing、Kerley’s A、B、C linesなどの所見がみられる。

 
⑤肺胞性浮腫(肺静脈圧または肺毛細管圧30mmHg以上):  肺胞へ液体漏出をきたし、典型的なbutterfly~batwing shadowを呈する。


⑥胸水貯留:  左心不全に際して出現するが通常両側性である(右>左)。

まれに右側のみのこともあり。


⑦Vanishing tumor




写真 奄美の風景

 

 

 

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