みなさん、こんにちは。
画像診断の著しい進歩により急性期脳血管障害の診断は比較的容易になりました。
しかし、すべての病院で緊急のMRIが施行できるとは限らず、画像診断に100%依存することはできません。
超早期(3~6時間以内)に脳梗塞の診断を確定することが大切です。
最近導入されつつある血管内治療は発症から6時間以内がゴールデンタイムとなるからです。
病歴の聴取および身体診察により、脳血管障害の症状を呈してくる他の疾患除外、および脳血管障害の臨床病型の確定を行いましょう。
今回はまず、脳血管障害緊急時の処置・緊急検査について下記にまとめました。
問診と診察をしながら、これらを迅速に実施しましょう。
1 バイタルサイン: 血圧、脈拍数、呼吸のパターン、意識レベル(GCSまたはJCS)
2 気道の確保
3 SpO2 95%未満の場合、酸素投与
4 心電図モニター(特に塞栓症を疑う場合心房細動の有無に注意。心房細動は発作性のことあり)
5 採血: 血糖の迅速チェックでまず低血糖を除外する。血算、生化学、凝固も。
6 胸部単純レントゲン
7 頭部CT
8 頭部MRI
写真 宜野湾市でみかけたシーサー
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