みなさん、こんにちは。
パーキンソン症候群では原因の鑑別が大切です。
今回は主な原因についてみていきましょう。
① 薬剤性パーキンソニズム:
向精神薬(フェノチアジン、ブチロフェノン、スルピリド)、鎮吐剤(メトクロプラミド、ドンペリドン)、降圧剤(メチルドパ、レセルピン)の使用の有無をチェック。
女性に多い。
薬剤の使用早期から出現。
症状は左右対称性に出現することが多く、振戦は少ない。
② 中毒性パーキンソニズム:
一酸化炭素、マンガン。
③ 代謝性疾患:
ウィルソン病(常染色体優性遺伝、カイザー・フライシャー角膜輪、血清セルロプラスミン・血清銅の低下、肝機能障害、溶血性貧血)
④ 血管性パーキンソニズム:
多発性脳梗塞が原因。
振戦はまれ、突っ立った姿勢で両下肢を広げて小股歩行、下肢に症状が強い。
⑤ パーキンソン・プラス症候群:
進行性核上性麻痺、シャイ・ドレージャー症候群、黒質線条体変性症、皮質基底核変性症:エルドパ製剤が無効なパーキンソニズム
⑥ ハンチントン病:
常染色体優性遺伝、認知症、舞踏運動、脳画像検査にて尾状核萎縮。
写真 シーサー式クース入れ
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