みなさん、こんにちは。
さて、いよいよ論文最終版の作成です。
ただ、初稿完成後にただちに最終版作成に移ってはいけません。
必ず最低1日は「間」を入れましょう。
ここで「間」を入れる理由は、これにより自分自身が「別人」になり、客観的な視点で原稿を自己「査読」できるからです。
このような改訂作業は、もうこれ以上改訂する箇所は無いと思われるまで繰り返して行うべきです。
改訂作業は少なくとも3回以上はやりたいところです。
改訂1回目には、下記のように「文、文章、そしてパラグラフの改善」に注意しましょう。
文:書きたい意味を明瞭に表しているか?
文章:流れは論理的か?
パラグラフ:文の順番が階層構造を形成しているか?
改訂2回目には、下記のように、「文とパラグラフのサイズ調整」に注意しましょう。
文: 15~20語が望ましい。4行以上の超長文は避ける。
パラグラフ:150語前後が望ましい。
不必要な語は削除する。 できるだけ簡潔がよい。
改訂3回目には、「スペル、時制、語法」に注意しましょう。
スペル、時制、語法のチェックに辞書は欠かせません。
PC上では、電子辞書やオンライン辞書のほうが通常の辞典類より便利です。
スペル、時制、語法のチェックで便利なサイトを表11に示します。
表11:スペル、時制、語法のチェックで便利なサイト |
Word®用の電子医学辞書 |
http://office.microsoft.com/en-us/help/HA010483191033.aspx |
英語の語法 |
http://www.alc.co.jp/index.html |
医学用語の語法 |
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/mplusdictionary.html |
スペルチェッカーを利用するときには、Word®でのスペルチェッカーにはデフォルトでは医学用語が記憶されていないので、電子医学辞書を購入し、表11のサイトの説明に従い、設定を変更する必要があります。
英語の語法は無料オンライン辞典でチェック出来ます。
また、医学用語の意味もオンライン英英辞典でチェックするとよいでしょう。
MedlinePlus®などは信頼できるリソースです。
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