起立性低血圧は、臥位から座位や立位をとった時に血圧が下がるものです。
ふらつき感やめまい、易疲労感、動悸、視野異常、眼前暗黒感、時には失神などきたします。
身体所見で起立性低血圧をみる場合は簡易チルトテスト(tilt test)を行うとよいでしょう。
まず、患者のバイタルサインをチェックし、安静臥位で低血圧がないかどうかをみます。
すでに低血圧であればチルトテストは禁忌です。
安静5分ののち、血圧と心拍数を測定します。
そして、座位(または立位)とした直後、その1分後、さらに1分後の血圧と心拍数を測定します。
通常、座位の場合と比べて、収縮期血圧が20 mmHg低下したとき、または心拍数が20 /min増加したときに陽性とします。
循環血液量が減少すると末梢血管抵抗は増大します。
そのため、血管内容量低下型の起立性低血圧では、拡張期血圧(末梢血管抵抗を反映)は早期には低下しないのが特徴です。
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