血糖コントロール不良の糖尿病患者さんは感染症に罹患しやすく重症化しやすくなります。
糖尿病は易感染性のリスクですが、抗菌薬の選択に関してむやみに広域スペクトラムな抗菌薬を選択するのではなく、通常の感染症と同様に、フォーカスに合わせて原因となりうる細菌をターゲットにしてグラム染色や各培養結果に合わせた選択をすべきです。
大切なのは感染部位や感染しやすい菌を理解しておくこと。
そして、グラム染色や培養結果に注意しながら適切な抗菌薬を選択あるいは変更していくことです。
下記にポイントをまとめました。
・血糖コントロール不良の糖尿病患者は感染症に罹患しやすく重症化しやすい。
・糖尿病患者の感染症治療は抗菌薬だけでなく血糖コントロールも重要。
・糖尿病患者に特異的な感染症を知っておく必要はあるが、抗菌薬の選択や総合的に判断する。
今回でこのシリーズは終了です。次回から新シリーズをお送りします。それではこの辺で。
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