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パーキンソン病

2019-04-10 | 勉強会
 
皆さん、こんにちは。


今回はパーキンソン病です。


映画レナードの朝でのロバートデニーロの患者演技はすごかったですね。


パーキンソン病の症状だけでなく、患者医師関係についても学ぶことができる映画ですので、医学生のみなさんにはぜひオススメします。



では、みてみましょう。



パーキンソン病は、中年以降に発症することが多く、徐々に進行する錐体外路系の変性疾患です。

中脳黒質のドパミン産生ニューロンが変性する結果ドパミンが減少して発症します。



主徴は、振戦、固縮、無動、歩行・姿勢反射障害。

症状は片側から始まり反対側に及びます。



① 振戦:  5Hz前後の安静時振戦。動作により軽減~消失。睡眠でも消失。


② 固縮:  歯車様固縮。


③ 無動:  動作の減少、仮面様顔貌(固い表情・瞬目の減少)、単調で早口の言語。


④ 歩行・姿勢反射障害:  前屈・前傾姿勢で小刻み歩行。上肢の振りの減少、突進現象。


⑤ 自律神経症状:  流涎、嚥下障害、便秘、起立性低血圧。


⑥ 精神症状:  認知症、幻覚妄想(これは治療薬が関与することが多い)。



パーキンソン病のように、神経細胞の変性脱落による進行性の神経疾患を総称して神経変性疾患といいます。



神経変性疾患には下記のようなものがあります。


認知症を主徴とする疾患(アルツハイマー型認知症、ピック病など)


大脳基底核変性疾患(パーキンソン病、進行性核上性麻痺、黒質線条体変性症)


脊髄小脳変性疾患(オリーブ橋小脳変性症、シャイ・ドレージャー症候群)


運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症、進行性脊髄性筋萎縮症)




写真 子供達のための健康的食事のイラスト

 

 

 

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