皆さん、こんにちは。
今回はパーキンソン病です。
映画レナードの朝でのロバートデニーロの患者演技はすごかったですね。
パーキンソン病の症状だけでなく、患者医師関係についても学ぶことができる映画ですので、医学生のみなさんにはぜひオススメします。
では、みてみましょう。
パーキンソン病は、中年以降に発症することが多く、徐々に進行する錐体外路系の変性疾患です。
中脳黒質のドパミン産生ニューロンが変性する結果ドパミンが減少して発症します。
主徴は、振戦、固縮、無動、歩行・姿勢反射障害。
症状は片側から始まり反対側に及びます。
① 振戦: 5Hz前後の安静時振戦。動作により軽減~消失。睡眠でも消失。
② 固縮: 歯車様固縮。
③ 無動: 動作の減少、仮面様顔貌(固い表情・瞬目の減少)、単調で早口の言語。
④ 歩行・姿勢反射障害: 前屈・前傾姿勢で小刻み歩行。上肢の振りの減少、突進現象。
⑤ 自律神経症状: 流涎、嚥下障害、便秘、起立性低血圧。
⑥ 精神症状: 認知症、幻覚妄想(これは治療薬が関与することが多い)。
パーキンソン病のように、神経細胞の変性脱落による進行性の神経疾患を総称して神経変性疾患といいます。
神経変性疾患には下記のようなものがあります。
認知症を主徴とする疾患(アルツハイマー型認知症、ピック病など)
大脳基底核変性疾患(パーキンソン病、進行性核上性麻痺、黒質線条体変性症)
脊髄小脳変性疾患(オリーブ橋小脳変性症、シャイ・ドレージャー症候群)
運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症、進行性脊髄性筋萎縮症)
写真 子供達のための健康的食事のイラスト
闘魂外来―医学生・研修医の君が主役!〜病歴・フィジカルから情報検索まで臨床実践力の鍛え方を伝授します | |
羊土社 |
マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。
徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。
「こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。
一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。