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呼吸器疾患シリーズ 呼吸器疾患を疑うときの全身外観

2016-07-14 | 勉強会

呼吸器疾患を疑うときの全身外観

 

 咳の患者の診察時には咳エチケットとして、サージカルマスクを装着してもらうようにする。

 急性疾患では、呼吸状態の観察を迅速に行う。

 呼吸補助筋を動員した努力様呼吸は呼吸状態悪化の徴候である。

 会話では嗄声の有無も確認する。

 呼吸困難が強いために会話ができないようなときは重篤な呼吸障害を示唆する。

 チアノーゼは還元ヘモグロビンが5g/dl以上であることを意味し、低酸素症を示唆する。

 慢性呼吸不全患者では2次性多血症となっていることが多く、普段は顔面が紅潮しているが、急性増悪ではチアノーゼも出現しやすい。

 身長と体重の評価は必須である。

 短期間(1か月未満)の体重変化は水分の貯留や喪失(脱水)を示唆する。

 

 

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