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心音シリーズ:Ⅲ音とⅣ音

2019-06-21 | 勉強会
 
 
みなさん、こんにちは。
 
 
今回はいよいよS3とS4ですね。



S3は、心尖部においてⅡ音の120~180 msec後に聴取される低調な音。

左側臥位でベルを用いると聴取しやすい。

通常は心不全を示唆するが、30歳以下では正常でも聴取されることがある(生理的Ⅲ音)。


その他、心室の拡張期容量負荷(左心系では僧帽弁閉鎖不全症、心室中隔欠損症、動脈管開存症など。右心系では心房中隔欠損症や三尖弁閉鎖不全症など)では、心不全がなくてもⅢ音が聴取されることがある。



Ⅳ音

S4は心尖部においてⅠ音の直前に聴取される低調性の音。

通常、心室拡張能低下がある場合の心房収縮による音。

したがって心房細動では聴取されない。


心筋梗塞、高血圧症、心筋症(肥大型、拡張型)、大動脈弁狭窄症などが基礎となることが多い。

心疾患がなくても高齢者では聴取されることがある。




写真 インドネシア大学医学部での教員向けフィジカルワークショップの風景

 

 

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