正解:「薬剤熱」
考察:高熱の割に比較的元気で、比較的徐脈があります。
また、感染症の症候に乏しいです。
まず「薬剤熱」の可能性を考えます。
実際にこの患者では、カルバマゼピン中止2日後より解熱軽快しました。
薬剤熱を疑った場合には、中止可能な薬剤をまずは中止することが原則です。
抗菌薬療法を施行中の場合には、同様の抗菌スペクトラムを持つほかのクラスの抗菌薬に変更することが重要です。
抗菌スペクトラムがほぼ同等な第2選択や第3選択薬へ、他系統への抗菌薬変更を行いましょう。
抗菌薬療法中の抗菌薬による薬剤熱への対応は?
皮膚の蜂窩織炎(MSSAなどのグラム陽性菌による感染を考慮)に対してセファゾリンによる治療中に原因不明の発熱あり。
セファゾリンによる薬剤熱を疑う場合、抗菌薬をセフェム系のセファゾリンから、どの薬剤に変更すればよいでしょうか?
次の回に続きます。
写真 水戸のお蕎麦屋さん
![]() |
そこが知りたい! 心音 一刀両断! 電子書籍付き (一刀両断! シリーズ) |
徳田安春 | |
三輪書店 |
臨床推論の総論とピットフォールをマンガでサクッと1時間以内に習得できます。エキスパート診断医への一歩を踏み出すことができます。「マンガ臨床推論~めざせスーパージェネラリスト~」こちらも合わせていかがでしょうか。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2017パート2」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
「こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2016年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門5位に選ばれました。
徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。
一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。