今回はケースの診断を考えてみましょう。
~~~ケース~~~~~~~~~~~~
55歳男性
主訴:10日前からの発熱
現病歴:3週間前にめまい感が数分間あり、近医の脳神経クリニックを受診。
脳MRI検査にて、陳旧性の脳梗塞があるとのことで、そこが原因となって「けいれん」が誘発されたのではないかとの判断で、カルバマゼピン(商品名:テグレトール)が処方された。
そのあと1週間経過した後より、発熱を認めるようになり、毎日体温が39度まで上昇するとのことで紹介受診された。
この2週間で、2種類の抗菌薬を投与されるも、臨床的に効果はなかった。
その他の自覚症状や、体重減少、食欲低下はなし。
受診時バイタルサインは、血圧130/80、脈拍70/分、呼吸数16/分、体温39.5。
身体所見では、とくに異常を認めませんでした。
発疹なし。
検査所見では、末梢血白血球数は正常であったが、CRPは10.5 mg/dlと上昇していた。
その他の検査所見に異常なし。
好酸球増多なし。
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問題:診断は?
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