燃えるフィジカルアセスメント

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薬剤熱の稀な機序

2017-08-18 | 勉強会
 
体温調節機能障害から熱をきたす機序もあります。
 
 
この薬剤には、甲状腺ホルモン、抗コリン薬、交感神経刺激薬などがあります。




投与部位における局所反応をおこすことから熱をきたす機序もあります。


この薬剤としては、ブレオマイシン、アンホテリションBなどがあります。
 



薬剤の作用に伴う副次的反応としての発熱もあります。


梅毒やレプトスピラ症などにおけるペニシリン系抗菌薬投与後のJarish-Herxheimer反応(悪寒・血圧低下などを起こす)などです。




バンコマイシン注射の副作用に、レッドマン症候群というのがあります。


これはヒスタミン遊離作用に起因するもので、顔、頚、躯幹の紅斑性充血や掻痒、発熱などをきたします。


多くは、バンコマイシン注射の際に、時間をかけて(60分以上)点滴することで回避できます。
 



特異体質反応もあります。


これには、麻酔薬などにおける悪性高熱症や向精神病薬による悪性症候群、抗うつ薬によるセロトニン症候群などがあります。

 
 
 
写真   沖縄のサンセット

 

 

 

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