燃えるフィジカルアセスメント

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膠原病を疑うときの問診:続き

2018-09-07 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
昨日の続きです。
 
 
 
随伴症状について  

慢性経過で、関節、筋肉症状以外に発熱、全身倦怠感、体重減少などがあれば、膠原病またはその類縁疾患が疑われます。



皮疹は乾癬、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、成人スチル病や結節性紅斑などでみられ、レイノー現象は全身性エリテマトーデスや混合性結合組織病、全身性強皮症などでみられます。



成人スチル病では発熱するときに特徴的なサーモンピンク紅斑がみられることがあります。



口内炎は全身性エリテマトーデスやベーチェット病、ライター症候群(反応性関節炎)などでみられることがあります。




既往歴について



以前にどのような病気をしたか、どのような治療を受けたか注意深く聞きましょう。



ヒドララジン、プロカインアミド、イソニアジドなどは薬剤性ループスを起こしうります。


D–ペニシラミンは自己免疫性疾患を誘発することがあります。


スタチンやプロトンポンプ阻害薬でも薬剤性ループス発症の報告例があります。




特発性血小板減少性紫斑病で数年フォローされた後に、全身性エリテマトーデスの症候が揃いその診断が確定することもあります。




家族歴について



関節リウマチや全身性エリテマトーデスの約10%前後で家族歴がみられる。


家族の健康状態や罹病歴、亡くなった人がいればその死因についても尋ねましょう。




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