燃えるフィジカルアセスメント

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腹部の病態と異常所見

2017-03-14 | 勉強会
腸管の収縮蠕動音(腸蠕動音:グル音) 
 
 
腸蠕動音の亢進+間欠的腹痛+腹部膨満
→腸閉塞を疑う


金属音metallic sound(長い無音状態に短時間聴取)
→腸閉塞
 
 
腸蠕動音の欠如(5分以上聴診)→麻痺性イレウス・腸管アトニー
 



食後4時間経過したあとでも聴かれる振水音succussion splash(ヒポクラテス振盪音)


患者の体を左右に揺らし、腹部に耳を接近させて聴かれるピチャピチャ音
→胃幽門狭窄pyloric stenosis
 



腹膜摩擦音peritoneal friction rub

限局性腹膜炎や浸出液が貯留した部位で聴かれることがある。


おもな原因
→脾梗塞・肝膿瘍・肝生検後・肝周囲炎
 


肝臓で聴かれる動脈性の雑音→原発性肝癌
 



スクラッチテストScratch test
肝臓の下縁や上縁を決定する場合に行う。
 
 
 聴診器の膜面を肝臓(または剣状突起)の上に当てて聴診をしながら、肝臓から離れた位置から、身体の横方向に軽く指でこすりながら、肝臓に向かって指を進めていく。
 
 
 肝臓の辺縁に指が到達したところで、擦る音の大きさと高さが変化し、肝臓部になると、大きくて高い音が聞こえるようになる。

 

 

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