バイタルサインのパールズ:喘息発作で重積疑いのときは奇脈を診よ
奇脈(pulsus paradoxus)は吸気時に10mmHgを超えるSBPの低下をみることをさす。
奇脈は心タンポナーデで認めることで有名であるが、重症喘息の場合にも認める。
奇脈のサイズと喘息の重症度には強い相関があり、リアルタイムで治療効果の判定を行うことができる。
重症喘息の場合には、ピークフローメーターを吹くことが出来ない場合も多く、動脈血ガス分析によるPCO2測定は頻回採血を必要とするので患者には負担である。
その点、奇脈の測定は定量可能であり、適切に測定することができれば客観的なモニタリングとして使える。
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徳田安春 | |
医学書院 |
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